『好奇心が強い猫』がついついやっちゃう3つの行動 このタイプの猫を飼う上での注意点も

『好奇心が強い猫』がついついやっちゃう3つの行動 このタイプの猫を飼う上での注意点も

猫にも性格がいろいろあります。今回は、好奇心旺盛な猫が衝動的にやりがちな行動を3つ紹介します。さて、みなさんの愛猫に当てはまるものはあるのか?ぜひ最後まで読んでチェックしてみてください。

1.部屋中を駆け回りがち

追いかけっこする子猫たち

猫は、スイッチが切り替わったかのように、突然、部屋中を駆け回りだすときがあります。その姿は、サバンナで獲物を追いかけるネコ科動物と同じ。ただ、決定的に違うのは、愛猫の目の前には獲物らしきものは一切見当たらない、ということです。

専門用語では、上記の行動を「真空行動」と呼んでいます。急に走り出したり、高く飛び跳ねたり、賃貸の壁にカンフーキックを食らわせたり、行動のきっかけにこれといった理由のない点が大きな特徴です。

いきなり始まった愛猫主演のアクション映画に、飼い主さんはとまどうばかりかもしれません。

猫の「真空行動」の背景には、狩猟本能とあり余るエネルギーの発散がある、と考えられています。好奇心が強く元気な猫ほど、運動不足やストレスが溜まると、衝動に駆られるままに、そこら中を走り回りがちです。

猫飼いさんにはあるあるの名物プログラム「夜の大運動会」もまた、「真空行動」の延長線上にあります。

「真空行動」は野生本能に基づくものであり、それ自体をやめさせるわけにはいきません。ただし、日頃からおもちゃ遊びで体力を使い、適度な疲労感に満たされていると、ある程度は収まる可能性もあります。

2.脱走を試みがち

脱走を企てる猫

探求心旺盛で、冒険家体質の猫は、外の世界に並々ならぬ関心を寄せています。

そんな猫は、たびたび「脱走」を企て、玄関の隙間や中途半端に開いた網戸など、わずかなチャンスを狙い、外へ出て行こうとします。

たとえば、仕事に出かけるとき、愛猫がいっしょに「出勤」しようとした――思わずヒヤッとした飼い主さんもきっといるはずです。

外の世界は自由にあふれているように見えますが、交通事故をはじめ、他の猫とのケンカ、寄生虫の感染など、さまざまな危険と隣り合わせです。最悪の場合、行方不明になってしまうと、飼い主さんには想像以上につらい日々が待っています。

もし愛猫がヤンチャ盛りで、何度も脱走を試みるなら、玄関や網戸に脱走防止用の柵(フェンス)を設置すると、一定の対策になります。常日頃から、家の出入り時には足元に愛猫がいないかどうか、確認することも大切です。

3.ゴミ箱を荒らしがち

ゴミ箱を散らかす猫

知的好奇心のみならず、食に対してこだわりのある猫は、熱心にゴミ箱を荒らしがちです。飼い主さんがいるときも、留守中も、スキあらばゴミ箱をチェックしたがります。リサーチのため、ゴミ箱自体を豪快になぎ倒す猫もいるほどです。

たとえば、たまの休日、ひさしぶりに映画を楽しんでお家に戻ると、キッチンのゴミ箱がド派手に荒らされています。まるで盗賊が山間の村を襲った後のような惨状です。映画の感動もすっかり冷めた飼い主さんは、「やれやれ…」とつい愚痴りたくなります。

食べ物の匂いにつられ、愛猫がゴミ箱と戯れるのは、「真空行動」と同様に、野生本能に従った行動です。そのため、やめさせることは難しい、と考えたほうがよいかもしれません。ただ、「ゴミ箱荒らし」は、誤飲・誤食の危険性があり、適切な対応が不可欠です。

効果的な方法としては、ペダル式(愛猫の重みで開くものはNG)やロック式のゴミ箱、あるいは、棚などに収納できるゴミ箱(生ゴミ用)に変更することなどが挙げられます。

まとめ

おもちゃに飛び跳ねる猫

一般的に言えば、好奇心いっぱいで遊び好きの猫も、年齢を重ねていくうちに、だんだん落ち着いてくる傾向があります。

あれほどやりたい放題だったのに、ある時期を境に愛猫がおとなしくなったら、今度は、飼い主さんが何となく物足りなくなってくる番かもしれません。

紹介した3つの行動、「部屋を駆け回る」「脱走を試みる」「ゴミ箱を荒らす」は、日頃から対策を習慣化しておけば、飼い主さんも必要以上に困ることもないでしょう。

おもちゃ遊びであり余るエネルギーを解放してあげると、愛猫も健康的な毎日を送れます。忙しい合間、こまめに時間を確保して、愛猫と楽しく遊んでみてください。

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