猫がいる部屋で『ブラインド』を使っても大丈夫?利用するときの4つの注意点

猫がいる部屋で『ブラインド』を使っても大丈夫?利用するときの4つの注意点

風にはためくカーテンを見て、吸い寄せられるようにカーテンによじ上る猫は多いです。その結果降りられなくなる、ボロボロになる、レールがたわむなど、さまざまな問題に頭を悩ませる飼い主さんは少なくないはずです。しかしブラインドに変えることで、この悩みを解決、もしくは軽減することができるかもしれません。ブラインドを利用するメリットや注意点をご紹介します。

猫のカーテン問題

カーテンをよじ上る猫

窓には、太陽光を取り込む、風通しをよくする、室内の圧迫感を軽減させる、災害時の非常出口として使用できるなどのメリットがあります。しかし、外から家の中が丸見えになってしまうなどのデメリットもあるため、それを隠すためにカーテンなどを取り付けるのが一般的です。

ところが猫と一緒に暮らしていると、猫がカーテンに上ったり爪をといだりして問題が起こることがあります。爪でカーテンがボロボロになる、猫の重みでカーテンレールがたわんだり外れたりする、猫のニオイや抜け毛がついて手入れが大変などといった問題です。

猫は本能から生まれる欲求に従って行動するため、簡単にやめさせることは難しいです。そこで、飼い主さんが頭を悩ませるカーテン問題となるわけです。ところがこのカーテン問題は、ブラインドに替えることで解決、または問題が軽減される可能性があります。

今回は、猫がいる部屋のカーテンをブラインドに取り替えることについて考えていきます。

猫がいる部屋でブラインドを使うメリット

さまざまなブラインド

ブラインドと聞くと、すぐに思い浮かぶのは横型のブラインド(ベネシャンブラインド)ではないでしょうか。しかし、他にも縦型のバーチカルブラインド、ロールスクリーン、ハニカムスクリーン、ローマンシェードなど、ブラインドにもいくつかの種類があります。

猫との相性が良いのは、縦に細長い短冊状の生地を垂直に垂らした形態の、バーチカルブラインドです。短冊状の生地の部分をルーバーと言います。このルーバーの角度を調整して外からの光や視線を遮ったり、左右に寄せることで開閉します。

ベネシャンブラインドはルーバーが横に広いため、猫がよじ上ろうとしてルーバーに挟まってしまうというリスクがありますが、バーチカルブラインドのルーバーは幅が短いため猫がよじ上りづらく、挟まってしまうというリスクもありません。

できるだけルーバーの生地が丈夫でツルッとした素材のものを選べば、猫を一人だけで留守番させる部屋にも採用できるでしょう。

猫がいる部屋でブラインドを利用するときの注意点

ブラインドの裏側に座る猫

猫と相性の良いバーチカルブラインドですが、選ぶにあたっての注意点もあります。よく検討した上で、最も最適なブラインドを選びましょう。

1.猫に安全なメカニズムのブラインドを選ぶ

カーテンとは異なり、ブラインドには必ず操作をするための仕掛けが組み込まれています。操作方法には、コード式、ワンチェーン式、バトン式、電動式などがあります。

ルーバーの角度調整や開閉のために、サークル状のコードが垂れ下がっているコード式やチェーンが垂れ下がっているワンチェーン式ではなく、棒状のバトンで操作をするバトン式や、リモコンで操作する電動式の製品を利用する、ブラインドの裾の部分にルーバーを繋ぐ紐がついていないタイプの製品を選ぶなどで、愛猫が付属品に絡まるようなリスクを抑えましょう。

2.丈夫でツルッとした素材を選ぶ

事務所などでよく見かけるベネシャンブラインドは、ルーバーがアルミやステンレスなどの素材でできているため、爪が引っ掛かりません。しかし、バーチカルブラインドの場合は綿や麻風、織物調、シルク調などのファブリック生地のルーバーが主流です。

ただし、カーテンのように爪が引っかかりやすい生地とは異なり、ポリエステルや表面に加工が施されているツルッとした素材のものも多いです。横幅の狭さだけで安心せずに、爪が引っかかりづらそうな素材を選ぶと良いでしょう。

3.手入れのしやすいものを選ぶ

猫がよじ上ることが少ないとは言え、窓の外を覗いたり日光浴をしたい猫たちは、どうしてもブラインドの生地に触れてしまいます。そのため、一部が黒ずんでしまったり、抜け毛がついたり、ニオイが染み付いたりすることもあるでしょう。

カーテンの場合は取り外して全体をクリーニング、または自宅で洗濯することができますが、ブラインドは操作のためのメカニックが組み込まれているため、丸ごと洗濯はできません。そこで、拭くだけでキレイになる素材や、汚れたルーバーだけを取り外して洗えるような製品を選べば、普段の手入れにもあまり手がかからないでしょう。

4.究極の安全性は外付けのブラインド

賃貸の場合は難しいですが、分譲の場合、必ずしも室内にブラインドを設置する必要はありません。外付けブラインドは窓の外側に設置する製品で、操作は室内からリモコンで行います。直接猫が触れられないため、よじ上ったり挟まったりケガをするリスクのない、究極の安全性を確保できるブラインドだと言えるでしょう。

ただし、専門業者に施工を依頼する必要がありますので、丈夫で耐久性が高いものの、費用的には高額になります。

まとめ

ブラインドをいたずらする猫

ブラインドを製造しているメーカーはたくさんあり、日進月歩で製品も進化しています。新築やリフォーム、引越しなどで愛猫のカーテン問題を解決したいと考えている飼い主さんは、ぜひ問題解決策の一助としてブラインドの導入も検討してみてください。

その際は、実際に愛猫と一緒に暮らしている店員さんのいるお店を探し、不安な点などをしっかりと相談、確認した上で、最適な製品を選びましょう。採光や換気などの際に、ブラインドは大きな役割を果たします。また、窓辺は外を覗きたい猫にとっても大切な場所です。愛猫が窓辺で退屈せず安全で快適に過ごせるような、最適なブラインドを選びましょう。

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