1.心地よい温度の場所で寝るため

寒いときは暖かい場所で、暑いときは涼しい場所で寝るために、猫は場所を変えながら寝ることがあります。太陽の動きに合わせて移動しながら日向ぼっこをしたり、ひんやりした場所を求めながら寝たりします。
猫が快適と感じる室温は20~28℃と言われています。個体差や体調、季節などで快適と感じる温度は変わるので、猫の様子を見て室温を調整しましょう。湿度にも注意し、40~60%になるようにします。
2.安心できる場所で寝るため

猫は寝ている場所でストレスを感じると、安心して寝られる場所を探して移動することがあります。
騒音
猫は聴覚が優れていて、工事の音や生活音が大きいとストレスとなってしまうことがあります。なるべく静かな場所へと頻繁に移動したり、落ち着いて寝られる場所が見つかると静かになるまでその場所から移動しなくなったりします。
構われすぎている
猫は構われすぎるのは好きではありません。猫が寝ているときや、リラックスしているときなどに、可愛いからといって常に構っていると、頻繁に寝る場所を移動して飼い主さんから逃げようとします。落ち着いて休めない状態は、猫にとって大きなストレスとなる場合があるのです。猫がひとりでいるときはそっとしてあげましょう。
多頭飼育・新入り猫
同居猫が増えたことで落ち着かず、今までのように眠れなくなってしまう猫もいます。猫同士の対面は時間をかけて行い、同じ部屋で過ごす時間を少しずつ増やす、隠れられる場所を用意するなど、先住猫がリラックスできる時間を作りましょう。相性があまりよくない場合は、夜寝るときは部屋を別にするなど、猫たちの性格に合わせて対応することが必要です。
3.甘えたいから

飼い主さんの足に寄りかかったり、飼い主さんの顔にくっついたりして寝る猫もいます。くっついていたいので、飼い主さんの動きに合わせて寝る場所を移動します。また、ずっとくっついて寝ない猫でも、甘えたくなると飼い主さんの布団に入ってきて、満足すると布団から出ていく場合もあります。
まとめ

猫が寝る場所を頻繁に変えるのは、ちょうどいい温度の場所を探していたり、落ち着いて寝られる場所を探したりするためです。猫は気まぐれなのでそのときの気分で寝る場所を変えることもあります。しかし、暑すぎない、寒すぎないように室温を調整したり、猫が感じているストレスの対策をしたりして、猫がリラックスして眠れるようにしましょう。