1.獣医師

猫の病気やケガを、診察したり治療したりする獣医師。企業が運営する動物病院で働く場合や雇われ獣医、自分で開業するなど、働き方もいろいろあります。
また開業医ともなれば、猫に特化した動物病院にすることも可能です。たとえば猫専用クリニックとして、猫だけを受け入れるようにすれば、より猫が受診・通院しやすい環境を整えることができそうですね。
そんな獣医師は、獣医学科のある大学に入学し、6年間学ぶ必要があります。その後、獣医師国家試験に合格し、農林水産大臣から獣医師免許を取得するのです。
なお、獣医学部や獣医学科のある獣医大学は、日本に17校あります。そのうち国立大学が10校で、私立が6校、公立は1校のみです。
また獣医師国家資格については、その合格率の推移から、年々難しくなっているといわれています。ただし大学卒業後から合格するまでの期間はなく、受験回数のしばりもないので、何度でも挑戦できる資格です。
2.猫のトリマー

犬や猫のお手入れを行う人のことをトリマーと呼びます。しかしトリミングサロンでは「猫を受け入れていない」ところも少なくありません。その理由は、猫は警戒心が強く、自宅以外の場所に行くことでパニックを起こす確率も高いと考えられるからです。皮膚も薄いため、暴れた拍子にケガをさせてしまう懸念もあり、犬より猫のトリミングの方が難しいとされているためです。
そんな猫のトリマーは、ポピュラーではないからこそ、需要もあります。猫に特化して被毛のカットやシャンプー、爪切りなど、猫のお手入れをする仕事がありますよ。
ちなみに、意外なことにトリマーとして働くための学歴や資格は不要です。しかし知識や技術は必要なので、まずはトリマーになるための専門学校に通ったり認定資格を取得するとよいでしょう。
なお、猫に特化してトリミングを行いたい場合は、キャットグルーマー協会が認定する「キャットグルーマーライセンス」という民間資格があります。
猫のトリミングは難しいので、猫の性質や扱い方など、あらゆる角度から猫を把握しておくとスムーズに作業ができることでしょう。
3.猫カフェの店員

「猫カフェ」で働くことに憧れる猫好きさんも多いかもしれません。ただのスタッフとして働くだけなら、特に資格は必要ないので、募集があって採用されれば、誰でも働くことができます。
しかし「猫に囲まれて働くなんて天国みたい!」といった理想だけでは猫カフェの店員はつとまりません。実際の業務は猫のお世話なので、猫の嘔吐物や排泄物の処理は日常茶飯事です。バックヤードにニオイがこもってしまう場合もあるので、そこは覚悟しておきましょう。
また雇われる立場のスタッフではなく猫カフェを経営したい人もいますよね。経営するためには「第一種動物取扱業」の登録が必要で、そのためには「動物取扱責任者」の資格も取得しなければなりません。さらに店内で飲食をする場合は営業許可申請も必須ですし、店内で調理をするとなると食品衛生責任者も必要となるなど、必要な資格や手続きは多岐に渡ります。
まとめ

この記事で紹介した他にも、猫に関連する仕事はたくさんあります。猫のブリーダー(キャットブリーダー)や、猫を預かるキャットシッター、高齢猫を介護するペット介護士などもあるのです。
また猫にまつわる資格も、猫の健康管理インストラクターやキャットケアスペシャリスト、猫の育て方アドバイザーなどあらゆる資格があります。民間の資格や通信教育講座などで勉強できるものもあるので、猫に関連する職業に就きたい人は、資格が武器になりますよ。