猫が『絶対に触らないで!』と思っている体のパーツとは?

猫の体のパーツの中で触ると嫌がりやすいのは、次の3つが挙げられます。猫によって個体差もありますが、スキンシップをとる際は、猫の様子を見ながら配慮した触れ合いをしょう。
1.繊細なひげ周り
猫のひげは単なる飾りではなく、繊細な「超高性能センサー」です。
「狭い場所を通れるか測る」「空気の流れを感じる」など、生活に欠かせない器官のため、ひげを触られると強い不快感を覚えることがあります。
ひげの根本には神経が通っており、人でいうならば指先のような感覚に近いかもしれません。猫のタイミングによっては、邪魔される感覚で嫌がることも多いため、そっとしておいてあげましょう。
2.急所であるお腹
猫のお腹は、内臓が集まる場所なので急所そのものです。普段から本能的にお腹に負担をかけないよう、守ろうとしているところがあります。
猫が周囲への警戒心がない時は、ゴロンと寝転びお腹を見せることもありますが、しつこく「撫でてOK」というわけではありません。
もし猫が仰向けになったからといってお腹を触ると、「バシッ」と猫パンチが飛んできたり、直ぐに体勢を変えて警戒したりすることもあります。猫のお腹を触るときは、様子をみながら短時間で触る程度にしてあげたいですね。
3.感情を表すしっぽ
猫のしっぽは、感情を表す大切なパーツです。
機嫌がいいときはピンと立ちますし、イライラするとバシバシと大きく振ることもあります。そんな敏感なしっぽを無理に触ると、不快感を与えてしまい、嫌がられてしまうこともあるでしょう。
しっぽを強く掴まれると、猫は「自由を奪われた」と感じやすくなります。人でいうと、髪の毛を急に引っ張られたような感覚に近いかもしれません。
しっぽは、子どもが好奇心で触ることも多く、猫によっては「絶対に触らないで!」と思っている場合があります。しっぽに触れた瞬間に嫌がるそぶりを見せたら、猫の気持ちを尊重してスキンシップのとり方を見直しましょう。
猫が「触らないで!」と伝えるサイン

猫はスキンシップを嫌がるとき、いくつかのサインを出しています。
たとえば、「しっぽをパタパタと強めに振る」「耳を後ろに倒す」「体をこわばらせる」「すぐにその場を離れる」などです。
状況によって人に伝えるサインはさまざまですので、「あれ?嫌がってる?」と少しでも感じたら、一度手を止めてみましょう。
とくに「シャーッ」と威嚇する、引っ掻く、噛みつこうとするなどの攻撃的な行動は「本気で嫌!」の意思表示です。こうなる前に、猫が伝える「触らないで」のサインを読み取り、適度な距離感を大切にしましょう。
まとめ

猫と仲良くなるには、無理に触らず「猫のペース」に合わせることが大切です。
こちらから積極的にスキンシップをとりにいくよりも、猫がすり寄ってきたら、頭やあごの下を優しく撫でるほうが猫の嬉しさは倍増します。
警戒心が強い猫には、お腹やしっぽなど嫌がりやすい部分には手を出さず、リラックスできる触れ合いを心がけましょう。
無理に触らず、猫が「撫でてほしい」と思うタイミングを大切にすれば、自然と信頼関係が深まるはずです。猫が甘えてくれる瞬間を楽しみながら、幸せな時間を過ごしたいですね。