行方不明の猫を29キロ先で発見
トラ猫のRhubarbは、2023年8月に英国リバプールの自宅から姿を消し、16ヵ月間も行方不明のままでした。この猫は当時わずか生後11ヵ月でした。
飼い主のClaire Berryさんはあちこち捜索しましたが、どこにも見つかりません。「亡くなってしまったのではないか」とずいぶん心配していました。
ある日、彼女は突然の電話にショックを受けました。愛猫が約29キロ離れたランカシャー州スケルマーズデールの「ウエスト・ランカシャー大学」にたびたびやってきて、「カレッジ猫」と呼ばれているという知らせを受けたからです。
「まるで奇跡だわ」
Rhubarbが無事みつかったことに、彼女は大喜びでした。
大学では学生にも大人気
同大学によると、多くの学生や職員がRhubarbをとてもかわいがり、毎日餌を与えていたということです。
大学では「この猫は近くでだれかに飼われていて、毎日大学に遊びに来ているものと思っていました」と話しています。
しかしどんどん寒くなる冬。まもなく大学も休みになるため、Jonathon Marlow講師は心配しました。そしてマイクロチップを確認するため獣医に連れていったことで、行方不明になっていることがわかったのです。彼は、もしだれかが飼っていなければ、自分が里親になるつもりでした。
「一体どうやってリバプールからここまでやってきたのでしょうか」と戸惑い顔のJonathonさんです。
感動の再会を果たす
久しぶりに愛猫と再会したClaireさんは、感無量です。
「本当に、信じられません。Rhubarbはうちに戻り、わたしの膝にのってゴロゴロいっていました。とてもおとなしかったです。その後はあまり外出したがりませんね。Jonathonさんには、感謝の言葉もありません」と話します。
Jonathonさんも「この猫が飼い主と再会できてよかった。幸せそうなClaireさんたちを見ていて、こちらも心が温かくなりました。忘れられない経験でした」と語っています。
でも、新学期にキャンパスに戻った学生たちは、「カレッジ猫」の不在を少し寂しく感じるかもしれませんね。