猫に伝わる正しい『褒め方・叱り方』のコツ4つ タイミングや手段…それぞれのベストな方法は?

猫に伝わる正しい『褒め方・叱り方』のコツ4つ タイミングや手段…それぞれのベストな方法は?

猫を効果的に褒めたり、叱ったりする方法を知っていますか?あなたが褒めているつもり、叱っているつもりでも実は愛猫には伝わっていないかもしれません。今回は、猫の習性などから効果的な褒め方と叱り方のコツを4つ紹介します。ぜひ、参考にして上手に対応ができるようになりましょう。

1.ご褒美を与える

おやつを食べる猫

猫を褒める際は、ご褒美を使うようにしましょう。

猫は犬のように言葉で褒められても「うれしい」と感じることはないと言われています。群れで暮らしす動物と違い、手柄などを褒められることが重要ではなかったからです。どちらかというと、狩りに成功して食べ物にありつくなど、自分の行動に対しての対価に喜びを感じると言えるかもしれません。

そのため猫のしつけでは、良いことをしたらすぐにご褒美を与えるようにします。特定の行動をしたあとにご褒美をあたえることで「その行動をすると良いことがある」と覚えさせます。すると猫はその行動をくり返したり、指示に従ったりするようになるでしょう。

つまり、しつけにおいて猫を褒める際には「ご褒美」が大変効果的なのです。

2.気持ちいいと感じる場所を撫でる

あごの下を撫でられている猫

猫が気持ちいいと感じる場所を撫でてあげるのはご褒美になります。たとえば以下のような場所がおすすめです。

  • あご下
  • 耳の付け根
  • しっぽの付け根

顔周りを撫でられるのが大好きな猫は多いですが、しっぽの付け根は好き嫌いが分かれるので注意してくださいね。撫でる際には、やさしく語りかけながら撫でてあげてましょう。

ただしスキンシップが苦手な猫には逆効果になる場合もありますので、触れられることを好まない猫にはほかの方法を検討したほうが良いでしょう。

3.怒鳴る、叩くは逆効果

叱られている猫

猫を大きな声で叱ったり、叩いたりなどの体罰でしつけるのは意味のない行動です。そればかりか、猫に怖い思いをさせるだけになってしまうことも。

猫は叱られても、なぜ叱られたのかを理解することができないと言われています。そのため怒鳴ったり、叩いたりしても悪いことをしたと理解することができません。それどころか、猫は大きな声を出したり、叩いたりするあなたに対して恐怖心を抱くことにもなりかねません。

猫はもともと臆病な動物で、恐怖心が限界に達すると自分の身を守ろうとして攻撃をしてくることがあります。たとえ大好きな飼い主さんであっても、恐怖の対象になれば攻撃されます。さらにこれまで築いてきた信頼関係を失う原因にもなり得ます。

もし猫が危険な行動をしていたら低めの落ち着いた声で「ダメ」「いけない」と言いましょう。

4.苦手または聞き慣れない音を出す

ヘッドホンに挟まれている子猫

いわゆる「天罰方式」と言われる方法です。猫が好ましくない行動をしたときに、驚かせて行動をやめさせるしつけ法です。つまり特定の行動をすると嫌なことが起きると学習させて、好ましくない行動をやめさせるのです。

たとえば猫がテーブルの上に飛び乗ろうとした瞬間に、大きな音が鳴る小石などを入れた空き缶を転がして音を出します。猫は大きな音が苦手ですので、驚いてテーブルに飛び乗るのをやめるでしょう。

コツは「悪いことをしようとしているとき」に音を出すことです。

空き缶を転がすほかにも、猫が興味をもつ聞きなれない音や大きな音が出るものであれば、どのようなものでもかまいません。

天罰方式では、音のほかにも霧吹きで水を吹きかけるなどの方法もあります。

ただしこの方法には注意点もあります。猫にあなたが音を出したと気づかれないようにしなければいけません。あくまでも、自然のできごとであって天罰である必要があるのです。

まとめ

破れた壁紙の前に座っている猫

猫は叱ってもなぜ叱られているのか理解することができませんし、犬のように言葉で褒めても嬉しいと感じることはないと言われています。

そのため猫が好ましい行動をしたときは「良いことがおきた(おやつがもらえたなど)」、してほしくない行動をしたときは「良くないことがおきた(大きな音がしたなど)」と学習させるのが重要となります。また悪い行動に関しては「させない」ことが大切です。

今回紹介した4つのコツを参考に、愛猫の性格なども踏まえながら上手に褒めたり、叱ったりできるようになりましょう。

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