『無理をしない猫の飼い方』とは?毎日のお世話の負担を減らすための工夫3つ

『無理をしない猫の飼い方』とは?毎日のお世話の負担を減らすための工夫3つ

猫を飼っていると1日の中で様々なお世話をしますが、全てをきっちりやろうと思うと大変ですよね。無理をしてまでお世話をしていると、愛猫との毎日を楽しめなくなってしまうかもしれません。そこで今回は、日々のお世話の負担を少しでも軽くするための工夫等「無理をしない猫の飼い方」について解説します。

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

1.機械に頼ってみる

エサ待ちの猫

猫は本来『少量のご飯を好きな時に食べる』という食事スタイルですが、肥満の原因となったり衛生管理が難しかったりする点から、置き餌よりも決まった時間に決まった量のご飯を与える方が望ましいでしょう。

しかし、外出することが多い方にとっては毎日決まった時間にご飯や新鮮なお水を用意するのは難しいものです。

そこで、与える時間と量をあらかじめセットしておける自動給餌器や、いつでも新鮮なお水が出てくる自動給水器を活用すると準備が楽になります。

また、カメラ付きの自動給餌器であれば、外出していても愛猫の様子をチェックすることができるため安心感がありますよ。

ただし、猫に直接ご飯をあげなくなる分触れ合いの機会が減るので、他の手段できちんとコミュニケーションを取りましょう。

また、食べきれない猫も中にはいます。

残った餌がいつまでも食べられるようになっていると、夏場などの暑い時期などは、フードが酸化したり、劣化してしまうため、劣化したフードを食べて消化器症状を示すこともあるため注意が必要です。

愛猫の普段の生活パターンを見ながら、適しているか否かを確認することが大切です。

2.プロにお手入れをお願いする

爪切りを怖がる猫

猫が苦手としやすいお手入れにはこのようなものがあります。

  • 爪切り
  • シャンプー
  • 歯磨き
  • 耳掃除
  • ブラッシング

ケガの防止含め健康維持のためにも、できれば自宅で定期的にお手入れするのが理想的ですが、馴れていない猫は暴れてしまったり逃げてしまったりして難しいこともあるでしょう。

飼い主が無理に自分でやろうとすると精神的な負担になるほか、愛猫にもストレスを与える原因となります。うまくお手入れができない場合は、動物病院やペットサロンでプロにお願いをしてみましょう。

プロにお手入れのコツを聞いて、訓練がてら実践してみるのも良いかもしれませんね。

3.時には留守番をしてもらう

窓の外を見ている茶トラ猫

自宅で愛猫と一緒に過ごす時間が多い方は、思い切って留守番をさせてお出かけをすると、お互いにとって良い息抜きになります。

猫はもともと単独で行動する動物で、かつ1日の多くを寝て過ごすため、実は留守番は得意です。

なお、猫の動向が心配な方は、見守りカメラを活用するなどしましょう。

猫にとっても、静かな空間で自分だけの時間を過ごすことは大切なことです。最初は心配が勝って息抜きどころではないかもしれませんが、猫の方は案外快適そうに過ごしていたりします。

帰宅したら密にコミュニケーションを取るようにするなど、メリハリをつけると良いでしょう。

まとめ

眠る2匹の猫

目に入れても痛くないほど可愛い愛猫のためとはいえ、毎日お世話をきっちりしようとするとプレッシャーに感じてしまうこともあります。

心の余裕がない状態でお世話をしていると愛猫にきつく当たってしまったり、一緒に過ごしていく自信がなくなってしまったりと悪影響を及ぼしてしまうでしょう。

日々欠かせないお世話は最低限きっちり行いつつも、機械やプロに頼るなど上手に負担を減らしていければ、余裕が生まれて優しい気持ちで愛猫と向き合えるようになるかもしれません。

まずは飼い主が自分自身と向き合って、日々のお世話で無理をしていないか見つめなおしてみることで、愛猫の快適で健やかな生活を守ることができますよ。

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