猫アレルギーの5つの症状
猫アレルギーは、花粉症とよく似ています。
アレルギーがひどい人は、実際にその場に猫がいなくても症状が出ることもありますし、猫を飼いはじめてから数ヵ月〜数年経って発症する人もいます。
症状の強弱には個人差がありますが、主な症状は次の通りです。
1.くしゃみ
猫と接したり、猫がいた部屋に入ったりすることでくしゃみが出ることがあります。
猫があまり立ち入らない場所(たとえば、トイレや浴室など)に入ることでくしゃみが治まった場合、猫アレルギーかもしれません。
軽いものから激しいものまでさまざまですが、通常よりも連続した激しいくしゃみになることがあります。また、くしゃみが起こるときには、鼻や目の症状も同時に起こることが多いです。
2.鼻水、鼻づまり
猫アレルギーの場合、猫と接触してから数分から数時間以内に症状があらわれることが多いです。
アレルギー性の鼻水は、原因となる物質を追い出すため、サラサラしていて大量に出てきます。また、鼻の奥までアレルゲンが侵入しないように鼻づまりが起きることもあります。
前述したくしゃみを伴うことが多く、症状が重い場合には鼻呼吸が困難になります。
3.目のかゆみや充血
目の中の異物感や、目の周辺も腫れぼったくなり、しつこいかゆみを感じます。
また、過剰な涙の分泌が起こり、涙が止まらなくなることがあります。涙目になるほどアレルギー反応があるときには、血管が拡張するため、目の充血も見られます。
メイクをしているときに目をこすってしまうと、アイメイクが目の中に入って炎症を起こす危険があります。目を冷やすか、目薬(花粉症用のものでOK)でかゆみを和らげましょう
4.喉のかゆみや痛み、咳
空気中に飛んでいるアレルゲンを吸い込んでしまうと、喉に「チクチク」「イガイガ」とした不快なかゆみや痛みを感じることがあります。
乾燥している環境でも見られる症状なので、アレルギーかエアコンなどの空調のせいか迷うかもしれません。
喉のチクチクは、咳に発展することがあり、激しく咳き込むこともあり危険です。
5.皮膚炎
皮膚炎の症状は、手や腕、顔などに猫と直接触れる部分に出る事が多く、軽い赤みやかゆみから始まり、ひどくなるにつれてじんましんなどに発展する可能性があります。
猫を触ってしばらくしたあとで腕が赤くポツポツかゆくなったり、猫の毛が付着した服を着たときにかゆくなったりするなど、猫がその場にいない環境でも発症することがあります。
猫アレルギーかなと思ったら
猫アレルギーは人によって症状が大きく異なる病気です。場合によってはアナフィラキシーショックを引き起こしたり、喘息の悪化から呼吸困難になったりする危険もあります。
アレルギー症状が出たら一度病院で検査を受けましょう。
病院でのアレルギー検査は、血液検査です。総合内科で相談ができますが、症状が出ている部位によって、眼科や耳鼻咽喉科でも診てもらえます。費用はだいたい5,000円前後です。
検査の結果、猫アレルギーでない可能性も考えられますので、市販薬の使用については、かならず専門家へ相談するようにしてください。
猫と一緒に暮らし続けるための工夫
すでに猫を飼っている場合、症状が出たからと言って。そう簡単に猫との生活を手放すわけにもいきませんね。
猫との生活をあきらめないための対策を取りましょう。
アレルギーの症状を軽減するためには、できるだけアレルゲンを減らすことと、近づけないことが重要です。
- 部屋をこまめに掃除する
- 空気清浄機を使用する
- 猫のベッドやおもちゃなども清潔を保つ
- 猫はこまめにブラッシング
- シャンプー、またはペット用ウエットタオルで猫の体を拭く
- 猫に触れたら手を洗う
- 可能なら猫と居住空間を分ける
猫の毛や唾液、フケなどあらゆるものにアレルゲンがあるので、それらをできるだけ部屋から除去することが、猫アレルギーを抑えるコツになります。
こまめなブラッシングや、場合によってはかかりつけの動物病院で定期的にシャンプーをしてもらうなどもふけや抜け毛を飛散させないために有効かもしれません。
猫を飼っていれば、完全にはアレルゲンをなくすことができません。そのため、こまめに掃除をして清潔にすることで、症状をひどくさせないようにしていくことが大切です。
まとめ
猫アレルギーは、突然発症することもあります。猫が持つアレルギーの原因物質と接触することでくしゃみや鼻水、目のかゆみ、喉の痛み、皮膚炎などが見られます。
猫を飼っているのに猫アレルギーを発症するとなると、猫との今後の生活に不安を覚えるかもしれませんが、適切な対策を取れば愛猫との生活を続けられる可能性があります。
猫を飼っている以上は、完全にアレルゲンをなくすことは難しいため、医療機関での適切な検査・治療を受け、並行して対策を行うことが大切です。
アレルギーは非常に個人差が大きいため重症化する危険もあります。症状が出てきたら、専門医に相談するようにしましょう。