1.白髪
人の髪の毛が白髪になるのと同じように、猫も老化で白髪が生えます。目、口、耳の周りに白髪が生えたり、全体的に被毛の色が薄くなったりします。
黒猫など被毛の色が濃い猫だと白髪に気づきやすいでしょう。
また、白色の被毛にクリーム色の被毛がまじるなど、毛の色が変わることもあります。
2.シワ
ぷにぷにしている猫の肉球は、年を重ねるとシワができやすくなります。外に出るかどうかでも違いはありますが、10歳ごろになると肉球が乾燥して弾力が低下し、シワができることがあるのです。
さらに年を重ねると、肉球はしぼみ、貧血などになると血色が悪くなることもあります。
また、肉球が乾燥するとひび割れて出血することがあります。出血が止まらないときは動物病院を受診しましょう。
乾燥している肉球は滑りやすい状態にもなります。猫がなめても大丈夫な肉球用のクリームでケアしてあげましょう。
3.肌の乾燥
猫の肌も人と同じように年を重ねると皮脂や皮膚の水分が減り乾燥しやすくなります。
乾燥した角質がはがれ、被毛の間にフケとして見つかることが多くなるでしょう。毛づくろいすることが面倒になったり病気が原因となったりして、フケが目立ってしまうこともあります。
対策として、加湿器で室内の空気の乾燥を防いだり、ブラッシングの後にシャンプータオルなどで拭き取ったりしましょう。
明らかにフケが多すぎるときや、痒み、赤みが見られる場合は動物病院で診てもらいましょう。
4.シミ
猫にもシミができます。鼻、口、目の周りの粘膜などにシミができることが多いです。
老化によるシミは腫れたり赤くなったりしませんが、腫れたり触ると痛がったりする場合や、腫瘍のように隆起してくる場合は動物病院で診てもらいましょう。
5.動きたがらない
おもちゃで遊ばなくなった、高いところに行くことが減った、寝ている時間が長くなったなど、以前より動かなくなると感じることがあります。
おもちゃで遊ばないのは、若い時よりもおもちゃに興味がなくなっていたり、体力や集中力がなくなってきているためです。しかし、運動不足や認知症予防のため、猫が少しでも興味があるおもちゃで無理のない範囲で遊ぶことも大切です。
関節に痛みがあり猫が以前より動かなくなった可能性もあります。今までできたことが、痛みのせいでできなくなっているのかもしれません。
普段の行動で気になることがあったら動物病院を受診し相談をしましょう。関節の痛みをコントロールすることができれば、猫が元気に過ごせることができます。
まとめ
猫の「老化サイン」は、皮膚や行動など、人のそれと共通するものが多いです。
愛猫の老化のサインを目にしたら、より大切にしてあげたいと感じるのではないでしょうか。そして今まで以上にあらゆる面で配慮してあげたいですね。
実は老化ではなく病気のサインの場合もあるので、気になることがあるときは動物病院を受診しましょう。