1.たくさん寝る
猫の語源は「寝る子」という説がありますが、実はたくさん寝るのは猫だけではありません。
ライオンやトラも、1日に「14〜15時間」程度寝ているそうで、猫とほぼ変わらないのです。
動物園にいる大型ネコ科動物も、夕方になるまでは横になって寝ていることが多いので、もし起きている姿が見たいのであれば、タイミングを見計らう必要があるでしょう。
しかし、寝ている姿もまた愛らしく、普段の威厳さとのギャップがたまりません。
猫がリラックスしているときに見せる寝姿である通称「へそ天」のように、仰向けで寝ていることもあれば、仲間と寄り添って寝ていることもあります。
草食動物の場合は、天敵から身を潜める必要があるため、立ったまま寝ることも多いようですが、大型ネコ科動物は天敵が少ないゆえ、くつろいで寝ることができるのですね。
2.肉食
猫も、大型ネコ科動物と同様に、真性の肉食動物です。
一見あまり肉らしさが感じられないドライフードの場合も、植物性油脂ではなく「動物性油脂」が使われているフードの方が、食いつきがよいと言われています。
もともと猫は、ネズミを主食にしてきた経緯があり、植物にはあまり頼る必要がなかったので、現在の食性に至ります。
肉食とはいえ、毛玉対策の一環により、稀に草を食べることもありますが、栄養的に言えば、植物を食べる必要はありません。
そんなことを言うと、栄養に偏りが出てしまうのではと心配になるかもしれませんが、ご安心ください。
タンパク質やアミノ酸が豊富に取れる栄養バランスこそが、猫や大型ネコ科動物には適切であり、植物性の食べ物はかえって消化しにくく、食性に合わないのです。
3.毛づくろいをする
先ほど登場した「毛玉」というキーワードからも想像されるとおり、毛づくろいも大きな共通点になります。
この習性を持つ理由も共通しており「身体を清潔に保つ」「愛情表現」「体温の調整」といった点があります。
さらに、毛づくろいに欠かせない「舌」の構造も似ており、ざらざらとした突起を持っています。
大型ネコ科動物の場合は、ざらざらというよりはトゲトゲしく、獲物の肉をそぎ落とす際にも役立っているというから驚きです。
日々せっせと毛のお手入れをする姿は、猫そのものを彷彿させることでしょう。
ちなみに、トラの場合は猫と違って、被毛の下まで模様が入っているということも、豆知識としてご紹介しておきます。
まとめ
大型ネコ科動物は、習性や食の好みが一緒ということもあって、猫の面影を感じさせます。
基本的には人と共存することは難しいため、普段の生活の中で見ることはできませんが、ぜひ動物園に足を運んでみてください。
無防備に寝ている姿や、必死に毛づくろいをする姿を見れば、そのギャップにはまってしまうことでしょう。
一方、ライオンやトラは、絶滅危惧種に指定されているという事実もあります。
猫はもちろん、全てのネコ科動物たちが健やかに暮らせるよう、私たちも意識を高めていきましょう。