猫には毒になる『危険な調味料』5選 愛猫が手を出せないようにしまうのがベスト

猫には毒になる『危険な調味料』5選 愛猫が手を出せないようにしまうのがベスト

私達の食生活をより豊かにする調味料。しかし、猫にとっては毒になるものも少なくありません。そこで今回は、猫には毒になる「危険な調味料」を紹介いたします。愛猫がキッチンやダイニングテーブルに近寄りがちな場合は特に確認しておきましょう。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫には毒になる「危険な調味料」

調味料

私達の生活に欠かせない調味料。しかし、それらの原材料を見てみると、猫にとって危険な食材が多く使われています。

そもそも調味料は猫にとって基本的にはNGなものがない、といっても過言ではないのです。

そこで今回は、そのなかでも猫には毒になる「危険な調味料」について解説いたします。保管場所はもちろんのこと、食事中の誤飲にも気をつけてください。

1.醤油

塩分が豊富に含まれる醤油は、心臓や腎臓に負荷をかけるものです。

猫がどれだけ醤油を摂取すると中毒や病気をおこすのかよくわかっていない点も多いですが本当に少量でも致死量になる可能性が高いです。

また、原料が大豆であることも懸念点になります。大豆に対するアレルギーがある猫の場合は、舐めた量に関係なく体調不良に陥る可能性があるので要注意です。

醤油は頻繁に使用するものなので、食卓テーブルに置いているご家庭もあると思います。愛猫が少しでも興味を持つようであれば、戸棚に収納するようにしてください。

2.ケチャップ

甘みや酸味がクセになるケチャップ。その原材料を見てみると、トマト・砂糖・食塩・玉ねぎ・香辛料などの記載があります。

塩分が危険なのは醤油と同様なのですが、ここでさらに問題なのは、玉ねぎと香辛料です。

玉ねぎには、溶血性貧血引き起こすアリルプロピルジスルファイドという成分が含まれています。香辛料は内蔵を強く刺激するため、胃腸障害を招く可能性があります。

いずれも猫が摂取してしまうと、血便や血尿、黄疸などの症状や最悪命を落とす危険性が高いため絶対に舐めさせてはいけません。

3.マヨネーズ

マヨネーズ

マヨネーズは、ケチャップほど危険なものではありません。しかしながら、油分や脂肪分が多いため(カロリーオフの商品も含む)注意が必要です。

しかも、猫は動物性油脂に興味を持ちやすいという特徴があるため、マヨネーズを好んで舐めたがる場合も。そのため、猫がその美味しさに魅了されて摂取し続けてしまうと、肥満や糖尿病を招く恐れがあります。

一口舐めた程度で命を脅かすものではありませんが、味を覚えさせない意味でも、マヨネーズは取り扱いに気をつけたい調味料のひとつです。

4.ドレッシング

サラダを美味しく彩るドレッシング。実に様々なものがありますが、やはり玉ねぎや長ネギなどを含むものは大変危険です。

仮にこれらの食材を含まないタイプだったとしても、塩分や油分、糖分などの成分が健康面に影響を与えてしまうでしょう。

特に、野菜に興味を持ちやすい猫と暮らす飼い主さんは、横取りついでにドレッシングを食べてしまわないように気をつけてください。

5.焼肉のタレ

焼肉のタレには、刺激物であるニンニクや唐辛子などの香辛料が含まれています。更に、玉ねぎやアルコールを含むものも存在するため、非常に危険な調味料といえるでしょう。

猫のいるご家庭でも、美味しい焼肉を囲みながらお酒とともにワイワイ盛り上がるというシチュエーションもあるかと思いますが、くれぐれも愛猫の誤食には気をつけてください。

まとめ

調理をする猫

今回は、猫には毒になる「危険な調味料」について解説しました。

猫は人間よりもはるかに体が小さい動物です。そして、純粋なる肉食動物という点でも体の構造が異なります。そのため、食卓にある調味料のほとんどに危険が潜んでいると思ってください。

好みや辛さのレベルはそれぞれですが、猫が舐めれば害になることは変わりません。保管場所はもちろんですが、食事中も事故が起こらないように留意しましょう。

万が一舐めてしまった場合は、念の為かかりつけの動物病院にその旨を伝えておくと安心です。夜間に起きた場合には、夜間救急に連絡するようにしましょう。

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