放浪癖のある猫が行方不明に
ガソリンスタンドの敷地を毎日別荘のように訪れていた15歳の猫が、突然行方不明になりました。しかもこの猫には放浪癖があります。
猫の名はPixie。飼い主のBex Huntさんによると、2024年3月にBuckinghamshireのAylesburyで野良猫と間違われて連れ去られたといいます。
幸いなことに4月10日にTames Valley警察がこの猫を無事確保してくれました。
「うちの猫は冒険家なの。行方不明になってすごく心配していたけれど、無事帰宅してよかったわ」とBexさん。
Pixieは、よく近くの「Applegreen Garage」というガソリンスタンドに出かけていきます。そこで「みんなにかまわれ、いじられる」のが大好きだとか。
「放浪癖があって冒険好きだけど、気持ちのやさしい猫なの。以前、横断歩道を渡ろうとして、信号が変わるのをちゃんと待っているのを目撃されたこともありました。野良猫と間違われて、獣医に連れていかれたこともあるのです。積み上げた炭の上で昼寝したあとなど、体が真っ黒になってしまいますからね」
近所では有名な存在に
実はPixieが行方不明になり家族がポスターを貼って探すのは、これで3度目だそうです。
そこでBexさんは「Applegreen Garage Cat」というタイトルでFacebookのページを立ち上げ、みんなに「この猫にはちゃんと飼い主がいる」ことを知ってもらおうとしていました。
このおかげで、いまではPixieも有名になり、猫を一目見たいために、わざわざガソリンスタンドに立ち寄る人も多いとか。
Bexさんは、Pixieを野良猫だと思った人が3月19日に連れ去ったといいます。ちゃんとマイクロチップの情報をスキャンしなかったのでしょう。
防犯カメラの映像で、だれかがPixieを抱き去る様子を見たBexさんは、警察に通報しました。そして車のナンバープレートからその人を特定することができたのです。
無事にみんなの待つ自宅へ
4月10日になってPixieは発見され、無事自宅へと戻ることができました。
「感激で、愛猫にキスの嵐を浴びせています。ちょっと混乱したようすだったPixieも、だんだん慣れて落ち着いてきました。念のため獣医に診てもらいます」とBexさんはうれしそうです。
警察は「捜査の結果、行方不明の猫は無事自宅に戻りました。猫を連れ去った人物に悪意はなく、野良猫だと思ったようです。喜んで猫を返却してくれました」と発表しています。