1.人間用の食器用洗剤はNG
猫の食器に人間用の洗剤を使用するのはあまりおすすめできません。人間用の洗剤は人間が使用する前提で問題ない成分によって構成されているため、猫の食器に使用した場合に猫の健康を害する危険性がゼロではないからです。
また、人間用の洗剤には、香りがついているものがほとんど。人間が心地よいと感じる香りでも、嗅覚が優れている猫にとっては、ストレスになってしまいます。
ちなみに、猫が使った後の食器はヌメヌメしていると感じることがあるかもしれませんが、これは「バイオフィルム」と呼ばれ、猫の口の中の細菌によるものです。
実は、このヌメヌメは、人間用の洗剤では簡単に落ちないのだとか。効果的なのは、猫専用の洗剤や重曹です。重曹を使用する場合は、食用の安心なものを選びましょう。洗った後は、よくすすいで下さいね。
2.スポンジは「猫専用」を用意する
食器を洗うスポンジは、人間用のものとは別にしましょう。人間用の洗剤成分や調味料などが付着している可能性があるからです。反対に、猫の口の中にいる細菌が人間に感染することを防ぐ意味もあります。
一般的な食器洗い用のスポンジではサイズが大きい場合は、カットして使ったり、ミニサイズのスポンジを使用するといいでしょう。最近ではかわいいデザインの小さめのスポンジも多数販売されているので、愛猫用に選ぶのも楽しいですね。
3.食器は毎回洗う
猫の食器はこまめに洗いましょう。できれば、食事が終わるごとに毎回洗うのが理想です。
食器が汚れていると、細菌が繁殖してしまいます。時間がたてばたつほど、細菌による食器のヌメヌメが落としにくくなってしまうため、できるだけ早く汚れを落として下さいね。
特に暑い時季は要注意です。ウェットフードはもちろん、ドライフードでも猫の唾液で食器は見た目以上に汚れています。
4.時には煮沸消毒も
食器は、猫用洗剤や重曹を使ってこまめに洗うことが理想ですが、さらに時々煮沸消毒をすると安心です。数日に1回から週に1回程度、煮沸消毒を行ってしっかり汚れを落としましょう。
忙しくてなかなか煮沸消毒までは…という場合は、熱湯をかけるだけでもある程度の効果は期待できますよ。
まとめ
愛猫に安心しておいしくごはんを食べてもらうためには、食器が清潔であることも重要です。
汚れや臭い残っている食器では猫だって食欲が落ちてしまいます。細菌が繁殖することで、お腹をこわしてしまうかもしれません。
食器は専用の洗剤や重曹でこまめに洗い、煮沸消毒も合わせて行うようにしましょう。猫の食器の材質にも種類がありますが、汚れがつきにくいものを選ぶなら、陶磁器がおすすめです。