猫の「体調不良」を知らせる寝姿とは
猫の寝ている時の姿には、その時の体調が判断できるようなサインがみられることがあるようです。
とくに、「体調不良」の場合は分かりやすいのだとか。猫は体調不良を隠しがち、とよく言われますが、寝ているときには思わず見せてしまっているのですね。
そこで今回は、猫の「体調不良」を知らせる寝姿について解説します。愛猫の体調不良にいち早く気づけるように、この機会に確認しておきましょう。
1.うずくまって寝る
猫がうずくまって寝ているときは、体調不良の可能性があります。地面に足をつけたままうずくまっていることも。
体調が悪いと素早く動くことができないので、猫は「寝ている間に敵に襲われたらどうしよう…」と不安を感じます。そこで少しでも素早く逃げられるように、すぐに身動きがとれる体勢で休もうとしているのです。
なお、長期間の闘病により体力を消耗して弱っている場合にも、このような寝姿が見られます。
逆に、すぐに身動きがとれない体勢で寝ている場合は、リラックスして快眠できているというサインです。前足を体の下に入れて香箱座りで寝ているときや、しっかり体を横たえて寝ているときには、基本的に体調を心配する必要はないでしょう。
2.お腹を隠すように丸まって寝る
猫がお腹を隠すように体を丸めて寝ているときは、体調不良により警戒心が高まっている可能性があります。お腹は急所なので、具合が悪くなると自然と庇いたくなる部分なのです。
しかし、お腹を隠しているからといって、絶対に病気や怪我をしているとは限りません。もともと警戒心の強い子は普段から丸まって寝ていることが多いですし、寒さが理由で体を丸めている可能性も考えられます。
普段の寝姿や室温なども考慮に入れて、愛猫の寝姿が体調不良のサインなのかどうかを判断してくださいね。
一方、お腹を庇いたいという気持ちが全く感じられない寝姿をしているときは、ぐっすり快眠できているサインといえるでしょう。仰向けになってお腹を見せて寝ている場合や、手足を伸ばして寝ている場合は安心です。
寝姿の他に見るべき症状
猫の「体調不良」を知らせる寝姿について上記で解説しましたが、実際猫の寝姿だけで正確な体調を判断することは難しいです。そのため、愛猫の体調が心配になったときは、他の症状や行動などもチェックしましょう。
ぐったりしていて元気がない、食欲がない、嘔吐や下痢をしているなどの症状が見られるような、明らかに体調が悪そうなときは、早めに動物病院で診察を受けることをおすすめします。
また、少々気づきにくいですが、いつもより呼吸が速かったり珍しくいびきをかいていたりする場合も、体調不良の疑いがあるので注目してみてください。
さらに、愛猫が寝ている場所や寝ているときの様子がいつも通りかどうかも、チェックしたいところです。普段寝ている場所ではなく、狭いところや高いところで寝ている場合は、体調が悪いために隠れたり人目を避けたりしている可能性が考えられます。
寝ているときの様子としては、熟睡できているかどうかがポイントです。飼い主さんが動いたり小さな物音がしたりするたびに目を覚ましているようなら、体調が悪くて眠りが浅くなってしまっているのかもしれません。
明らかな病気の症状が出ていなくても、寝姿や寝ている場所に違和感があるときは、しばらく愛猫の体調を気にかけて様子を観察してくださいね。
まとめ
愛猫に元気に長生きしてもらうためには、飼い主さんが体調不良のサインを見逃さないことが大切です。
猫の寝姿も健康状態を知るヒントになるので、いつもと違う寝方をしているときは注意しましょう。
いざというときに普段との違いにすぐ気づけるように、日頃から愛猫の様子をよく観察しておきたいですね!