猫の『おやつ』代表的な5つのタイプ それぞれの上手な活用法も紹介

猫の『おやつ』代表的な5つのタイプ それぞれの上手な活用法も紹介

猫のおやつには数え切れないほどの種類があり、どれを選べば良いか悩んでしまう…という飼い主さんも多いと思います。そこでこの記事では、猫用おやつの代表的な5つのタイプをご紹介します。飼い主さんと愛猫のコミュニケーションツールとして、最適なおやつを選んでくださいね。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

1.ドライタイプ

.おやつが待ち切れない3匹の猫

ドライタイプはいわゆる「カリカリおやつ」です。小袋入りのものや袋の口が閉じられるものなどがあり、保存がききやすく扱いやすいという特徴があります。食事の合間のスナックとして与えたり、トレーニングのご褒美などに活用すると良いでしょう。

またドライタイプのなかにはデンタルケアを目的としたおやつもあり、歯垢や口臭予防の目的で与える飼い主さんも多いです。ドライタイプを与える場合は、与える目的に応じて種類を選ぶようにしましょう。

2.ウエットタイプ

.ウエットタイプのおやつをもらう猫

ウエットタイプは、水分量の多さと猫を惹きつける豊かな香りが特徴です。水分摂取が苦手な猫や、食欲が落ちてきた高齢猫の栄養補給にも役立ってくれるでしょう。

缶詰、パウチ、ムース、スープなどさまざまな種類があるため、愛猫の好むものを見つけてあげてください。

なおドライタイプに比べて歯垢がつきやすい点には注意が必要です。猫は歯垢がついてから4〜7日程度で歯石に変わると言われています。

歯垢や歯石は歯周病の原因になります。歯石を除去するには歯科処置が必要になるため、できれば毎日、少なくとも2〜3日に1度は愛猫の歯磨きをしてあげましょう。

3.ジャーキータイプ

.ジャーキータイプのおやつをもらう猫

ジャーキータイプは牛肉や鶏肉などを乾燥させたおやつで、とても硬いのが特徴です。噛む力が必要なため、猫の肉食本能を刺激し満足感を与えてくれます。

塩分控えめで添加物不使用のものも多いため、愛猫の健康が気になる飼い主さんにもおすすめです。与える際はのどに詰まらないように細かくちぎってから与えてください。

4.フリーズドライタイプ

.フリーズドライタイプのおやつを見つめる猫

フリーズドライタイプとは、新鮮な肉や魚などを凍結させた後、真空に近い状態で乾燥させたおやつのことを言います。

素材の栄養素や形、風味が損なわれないのが特徴で、長期保存にも適しています。保存料や着色料といった添加物も使われていないため、健康維持のサポートとしても役立ってくれるでしょう。

そのまま与える方法や、細かくほぐしてフードにトッピングする方法、お湯で戻して香りと食感をよみがえらせる方法など、愛猫の好む与え方を見つけてみてください。

5.ガムタイプ

.大きめのガムタイプのおやつを食べる猫

ガムタイプは、歯垢の蓄積を抑えたり歯茎のマッサージができるなど、噛むことで猫のオーラルケアができるおやつです。

歯が食い込みやすい穴状のものや、手で持って与えやすいスティック状のものなどさまざまな形があります。

猫の年齢に合ったものを与える、アレルギーに注意する、大きいものを丸飲みさせない…など、いくつか注意点があるため、購入する際には注意事項をよく確認するようにしましょう。

まとめ

.ウエットタイプのおやつをもらう2匹の猫

猫のおやつには、ご褒美に最適なドライタイプや、水分補給に便利なウエットタイプ、歯垢の蓄積を抑えられるガムタイプなど、さまざまな種類があります。

それぞれを上手に活用することで、愛猫の生活をさらに充実したものにできるでしょう。飼い主さんは各タイプの特徴をよく理解し、愛猫の健康状態や好みに合わせておやつを選んであげてくださいね。

ただし、おやつのあげすぎには注意してください。1日に必要な食事量の10~20%程度にとどめ、あげるおやつのカロリー分はフードを減らすようにしてくださいね。

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