猫には危険な『お留守番のさせ方』4つ 安全に待っていてもらうためのポイントも

猫には危険な『お留守番のさせ方』4つ 安全に待っていてもらうためのポイントも

猫は比較的お留守番が得意なので、健康な成猫の場合は丸1日程度であればお留守番させても大丈夫だといわれています。しかしお留守番のさせ方次第では、猫に危険が及ぶリスクも…。愛猫にお留守番してもらうときに注意したい点を解説します。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

1.誤飲・誤食しそうなものを部屋に放置

ゴミ箱を覗く猫

猫のお留守番中に起こりやすいトラブルといえば、誤飲・誤食です。猫が口に入れてしまいそうなものは部屋に放置せず、手の届かない場所に片付けてから出かけるようにしましょう。

また冷蔵庫やゴミ箱を漁って、食べてはいけないものを口にしてしまう可能性もあります。キッチンに出入りできないようにしたり、ゴミ箱は蓋つきのものにしたり、お留守番前に全て捨てておいたりといった対策も必要です。

愛猫が退屈しないように、ひとり遊びができるおもちゃを用意している飼い主さんも多いでしょう。しかしお留守番中に、猫がおもちゃの一部を飲み込んでしまうケースも…。

紐状のおもちゃや壊れやすいおもちゃ、細かいパーツがついているおもちゃは危険なので、飼い主さんのいないときには片付けておきたいところです。

2.ケージや狭い部屋の中に長時間閉じ込める

ケージの中の猫

猫が安全にお留守番できるように、危険な場所には立ち入れないよう移動を制限することが大切です。しかしケージの中や狭い部屋の中に長時間閉じ込めてしまうと、部屋が暑すぎたり寒すぎたりしてもどこにも逃げられない状態になってしまいます。

猫は自分で快適な気温の場所を探すのが得意なので、ある程度自由に部屋を行き来できるようにしてあげてください。夏は通気口を開けておいたり換気扇を回しておいたりすると、風通しが良くなりますよ。ただし脱走対策は徹底する必要があるので、窓は絶対に閉めておいてくださいね。

また夏は熱中症対策、冬は寒さ対策として、飼い主さんがいない間もエアコンを使用することをおすすめします。猫が快適に過ごせる気温は25℃前後とされているので、一年を通して室温が20~28℃を維持できるよう心がけましょう。

また、コンセントや電気コードなど感電リスクのあるものは隠しておく、通電しないようにしておくなど工夫してください。

3. 食事や飲み水の準備が不十分

空の食器と猫

猫の食事や飲み水は普段より多めに用意しておき、お留守番中に足りなくなることがないようにしましょう。

キャットフードは衛生面を考慮して、清潔なお皿かつ直射日光が当たらず風通しの良い場所に用意しておいてください。

またウェットフードは傷みやすいため、必ずドライフードを選ぶことが重要です。どうしてもウェットフードしか食べない場合は、凍らせておいて自然解凍するという方法もあります。ただし、冷たい食事を好まない猫が多いので、お留守番前に食べるのかどうか試してみてからが良いでしょう。

飲み水は容器を倒してしまったり、日の当たる場所に置いておいたせいで水分が蒸発してしまったりする場合もあるので注意が必要です。水飲み場は複数箇所に用意し、容器もできるだけ安定感のあるものを選んでください。

もしくは自動給水器を設置するのもおすすめです。いつでも新鮮なお水が飲めるので、愛猫も喜んでくれることでしょう。

4.トイレの準備が不十分

トイレの前にいる猫

猫はとても綺麗好きなので、お留守番中も快適にトイレを使えるようにしっかりトイレ掃除をしてから出かけましょう。またお留守番中にトイレが汚れると、トイレを使いたくないという理由で他の場所で排泄したり、排泄を我慢してしまったりすることも…。

粗相だけならまだよいですが、排泄を我慢すると泌尿器疾患を引き起こしてしまうかもしれません。飼い主さんが不在の間に愛猫の健康状態が悪くなると危険なので、いつでも快適に排泄できるように予備のトイレも用意してあげてください。

飼っている猫の数+1個以上のトイレがあれば、排泄物が溜まりすぎる心配はないでしょう。

まとめ

飼い主さんの帰りを待つ猫

愛猫にお留守番してもらうときは、安全対策を徹底することが大切です。トラブルにつながる要因はないか、必要な準備や配慮はできているか、十分に確認してから外出しましょう。

また飼い主さんが家を空ける時間が2日以上になる場合は、ペットホテルや動物病院に預けたり、ペットシッターや知人にお世話を頼んだりする必要があります。子猫や老猫、持病がある猫は体調が安定しないので、お留守番は避けたいところです。

愛猫に安全に待っていてもらうために、ぜひお留守番のさせ方を見直してみてくださいね!

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