室内飼育の愛猫が『亡くなるときの前兆』4選 お別れサインが見られたときの対応も

室内飼育の愛猫が『亡くなるときの前兆』4選 お別れサインが見られたときの対応も

いつかはやってくる愛猫とのお別れの日。その日が近づいてくると、猫にはいくつかの「亡くなるときの前兆」が見られます。もしも愛猫にお別れのサインが見られたら、どのように対応してあげたらいいのでしょうか。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

室内飼育の愛猫に見られる「亡くなるときの前兆」

身を隠そうとする猫

愛猫を飼育していれば、いつかは必ず最期の日がやってきます。猫は亡くなる際にいくつかその前兆を見せると言われています。しかしかつて猫は自由に家の外にもいられたため、当時はその前兆について不明な部分も少なからずあったようです。

しかし昨今では猫は完全室内飼いが殆どになり、今まで不明だった「亡くなるときの前兆」が徐々に明らかになってきています。

もちろん猫によって個体差はありますが、今回は室内飼育の愛猫が「亡くなるときの前兆」について解説したいと思います。

1.身を隠す

もともと猫は、体調不良を隠しがちな動物と言われています。

最期の時が近いということは当然体調が悪くなっているため、そのような猫は、なるべく外部からの刺激を感じないように部屋の隅や物陰にかくれていることが増えてきます。気持ちを落ち着けて安静にしていたいということもあるでしょう。

2.食欲が低下する

猫が亡くなるときの前兆として、いつも食べているご飯を食べたがらないとき、または食べても量が極端に少なくなっていく様子が見られます。

その一方で、病気によっては一時的に食欲が回復する様子もみられることもあるため、体調がよくなったと勘違いしてしまわないように注意が必要です。

3.明らかに痩せている

最期の日が近くなると、猫はご飯を食べなくなるため、体重は急激に減ってしまうことが考えられます。

その場合、首の辺りから背中を撫でてあげると少し骨を感じ、とくに腰のあたりのくびれが目立つようになります。

4.周囲への反応が薄くなる

体を思うように動かすことができなくなるために、周囲へのリアクションが少なくなるのも、猫が亡くなるときの前兆のひとつといえます。

加えて、大好きな飼い主さんや家族に対してのスキンシップも少なくなっていきます。

猫の普段の活発さが見られなくなり、興味を持っていたおもちゃにも反応しないこともあるでしょう。

お別れサインが見られたときの対応

キャットハウスに引きこもる猫

室内飼育をしている愛猫に、上記のような「亡くなるときの前兆」が見られたら、以下のような対応ができるようにしておきましょう。

  • 獣医師に相談する
  • 状況に合った環境を作る
  • 飲み水を猫の近くに置く
  • ストレスを与えないように注意をはらう

まずは猫の状態を把握するために、猫の体調や行動の変化を獣医師に相談するようにしましょう。アドバイスを聞いたうえで、少しでも猫がリラックスできるための環境づくりを徹底してあげることが大切です。

たとえば、寝床を暖かくすることや、静かで自由に過ごすことができる環境に整えること理想的です。

また、食欲がない場合でも、お水は飲もうとしてくれる場合があります。そのため、飲み水は猫が飲みやすい場所に必ず置いてあげましょう。自力で飲めなくなることも多くなりますが、猫の様子を見ながらスポイトやシリンジを使って飲ませてあげましょう。

まとめ

食欲が低下している猫

愛猫がお別れサインを見せていたら、猫の最期が近づいているのかもしれません。先の見えない不安に苦しい気持ちでいっぱいになりますが、「愛猫のために今できること」をしてあげましょう。

筆者が初めて愛猫とのお別れが近づいたときに思ったことは、「なるべくストレスや苦痛から解放してあげること」「猫の好きなようにさせてあげること」でした。最期まで猫が嫌がることを強制したくない気持ちがあったのです。

猫にとっては、飼い主さんがいつも通りで、優しい声かけや今できる精一杯のお世話をしてもらえることを望んでいるのではないでしょうか。

受け入れられない気持ちや後悔などが込み上げて悲しんでいても、猫はその時を懸命に生きようとしています。たくさんの思い出を作ってくれた愛猫に愛情を伝え、お見送りの日が来るまで大切に過ごしましょう。

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