絶対NG!愛猫の『しっぽを踏む』ことの3つの危険 うっかり踏んでしまったときの正しい対処法も解説

絶対NG!愛猫の『しっぽを踏む』ことの3つの危険 うっかり踏んでしまったときの正しい対処法も解説

猫のしっぽは踏んではいけません。猫の「しっぽを踏む」ことには、3つの危険があるのです。しかし、猫は音もなく気が付いたら足元にいることがありますよね。それに気付かずにうっかり踏んでしまうということは、意外と多いもの。では、意図せず猫のしっぽを踏んでしまったときにはどう対処したらいいのでしょうか。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

1.骨折のリスクがある

椅子のそばで立っている猫

猫のしっぽは先端まで骨があります。そのしっぽを思い切り踏んでしまえば、骨折をする恐れがあるのです。

体の小さい猫は、骨も細く、人間が思っている以上にダメージを受けやすいのです。

2.動きに支障が出る

しっぽを立てて歩いてくる猫

猫のしっぽには重要な神経がつまっています。そのため、しっぽを踏んでしまうと大きなダメージを受けやすいのです。

猫のしっぽの神経は、骨盤やお腹の神経とつながっています。しっぽの神経にダメージを受けることで、他の神経にも悪影響を与えてしまうことがあるのです。その結果、動きに支障が出ることがあります。反対に脊椎に異常があるために尾の動きに支障が出るケースもあります。

しっぽを踏むだけでなく、お尻や腰から落下したり、ドアにしっぽを挟んだとき、しっぽを強く引っ張ったときなども神経にダメージを与えてしまいます。

3.ストレスになる

寝転んでしっぽを振る猫

しっぽはとても敏感な部分です。そこには多くの神経が通っているので、軽く踏まれただけでも痛みを感じます。

たとえケガをしなかったとしても、しっぽを踏まれれば痛いので、それが猫にはストレスになります。何度も繰り返されればなおさらですね。

また、デリケートなしっぽは触れられるのを嫌がる猫が多いです。つい触りたくなりますが、しっぽに触ることも猫にストレスを与えてしまうのでやめましょう。

猫によっては、威嚇したり猫パンチをお見舞いされてしまうかも知れません。

猫のしっぽを踏んでしまったら?

サンダルを履いた人の足元の猫

猫のしっぽを踏んでしまったときは、ケガをしていないか、痛がっていないか、しっぽが曲がっていないかを確認してみて下さい。

ただし、むやみに追いかけると、しっぽを踏まれたショックもあって踏んだ人を嫌いになってしまう恐れもあります。しっぽを踏まれたことで警戒されてしまったら「ごめんね」という気持ちを伝えてあげましょう。

猫がひとりでいたい様子ならそっとしておき、無理に構うのは控え、いつも通りにきちんとお世話をしてあげることが大切です。

ただし、猫の歩行がおかしい場合は神経にダメージを受けていると思われます。しっぽが下がったままだったり、排泄が困難になることもあります。

猫のしっぽを踏んでしまった後、これらの異常が見られたり、いつもと様子が異なる場合は動物病院を受診して下さい。

まとめ

横向きの猫

猫はしっぽで感情を表すと言います。犬のように嬉しいときに激しく振るわけではありませんが、猫のしっぽを見ていると、その動き方で気持ちを知ることができるのです。見ていると、動き方もバリエーション豊かなのに気付きます。

猫にとって、しっぽは急所でもあります。音もなく近付いてくるので、うっかり踏みそうになることもありますが、猫の動きに気を付けてしっぽを踏まないよう注意しましょう。

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