最悪失明することも…猫に『フラッシュ撮影』が危険な理由3選 上手に撮影する方法とは?

最悪失明することも…猫に『フラッシュ撮影』が危険な理由3選 上手に撮影する方法とは?

写真撮影の際、フラッシュをたいた方がきれいに撮れることがありますね。しかし、猫を撮影する時は要注意。猫にとって、「フラッシュ撮影」はとても危険で、最悪失明することもあると言われています。なぜ、猫にフラッシュ撮影は危険なのでしょうか?

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

1.網膜にダメージを与える

猫にスマホを向ける人の手

フラッシュをたくのは、周囲が暗い場合が多いですよね。猫はわずかな光があれば暗闇でも物を見ることができます。そのため、暗い所では瞳孔が広がっているのです。そんな状況でフラッシュの強い光を浴びせてしまったら、網膜にダメージを与えてしまうかもしれません。

一度のフラッシュ撮影で猫が失明してしまうことはありませんが、人よりも集光しやすい目のつくりである猫にとっては、至近距離でのフラッシュ撮影で目にダメージを与える可能性があることは事実です。何度も続けていると、視力が低下する恐れがあります。最悪の場合は、失明につながることもあるようです。

2.猫のストレスになる

カメラをかじる猫

突然の強い光は、猫にストレスを与えます。猫はデリケートでストレスに弱い生き物です。ストレスを抱えた状態が続くと、体調を崩してしまうこともあるため、気をつけましょう。

猫には学習能力があります。カメラのフラッシュで一度怖い思いをすると、それ以後カメラを嫌いになってしまうかもしれません。カメラを向けると逃げてしまい、写真を撮らせてもらえなくなってしまいます。愛猫のかわいい姿を写真に残したいと思っても、それでは残念ですよね。

3.けいれんを起こすことがある

カメラと2匹の子猫

フラッシュの強い光を浴びた猫は、けいれんを起こすことがあります。けいれんを起こすと、意識がなくなった状態になり、倒れて体が震えたり、足をもがくような仕草をしたり、泡を吹くこともあります。

特に高齢猫やてんかんのある猫は注意が必要です。

フラッシュを使わずに猫を上手に撮る方法

キャットタワーの子猫にカメラを向ける男性

猫の撮影にフラッシュは厳禁です。カメラだけではなく、スマホの撮影でもフラッシュはオフにして下さいね。

ではどうしたら、きれいな写真が撮れるでしょうか。それには、自然光を利用することです。

室内ではカーテンを開けて外の光を取り入れてみましょう。ただ、直射日光が強い時はレースのカーテンを閉めて撮影するときれいに撮れます。周囲が薄暗い場合は、間接照明を利用するのがおすすめです。

また、カメラならシャッタースピードを遅くしたり、ISO感度を上げたり、絞り(F値)を開くなどすれば明るく写りやすくなります。猫に負担のかからない方法で、色々試してみて下さいね。

まとめ

女性にカメラを向けられるソファに座る猫

猫と一緒に生活していると、ついつい猫写真が増えていきますね。毎日のちょっとした仕草やポーズがかわいくて、写真に残しておきたくなります。SNSやブログで愛猫の姿を発信することもあるでしょう。

しかし、写真を撮る時には今回解説したように、フラッシュは使わないで下さいね。フラッシュは、猫にはとても負担になるものです。もちろんフラッシュだけでなく、追いかけてまで撮ったり、猫が嫌がるのに無理に撮るのはいけませんよ。

フラッシュを使用せずに、工夫してぜひかわいい写真を撮ってあげて下さいね。

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