猫が「頭を振る」ときに考えられる理由
![頭を振る猫](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/9/bb9fa389f338373b9522dfa87bf196e5.jpg)
猫が頭を振るという行動は、爪とぎや毛繕いのような当たり前の習慣ではありません。そこには何らかの原因が潜んでいます。
ここでは4つの理由を紹介いたします。
1.耳の痒みや異物感
![耳を痒がる猫](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/5/8a658648042130343baafe10731b63ff.jpg)
猫は人間とは異なり、自力で耳の中を掻くことができません。そのため、痒みや異物感を覚えると、咄嗟に頭を振ります。
その他にも、しきりに耳を気にしたり、後ろ足で掻くような仕草が見られることがあります。これらのサインが出ていたら、違和感があると思ってください。
猫の耳の中の汚れが目立つようであれば、湿らせたコットンで優しく拭き取ってあげましょう。不快感の原因が分からない時は無理に対処せず、獣医さんに相談してください。
2.耳周辺を怪我している
![猫の取っ組み合い](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/6/9518a4ea565c1b513f5f52a8956a76d0.jpg)
耳周辺に傷ができてしまった場合も、猫はやはり気になって頭を振るようになります。
耳周辺の傷は同居猫や犬とじゃれあったり、自分で間違ってひっかいてしまった際にできることが多いでしょう。頻繁に首を傾げたり、ブルブルと振る仕草が見られたら耳元をチェックしてみてください。
極めて小さな傷であれば自然に治ることもあります。しかし出血が見られる場合や、明らかにじゃれ合った痕跡(経緯を含め)がある場合は、念の為かかりつけの病院で診てもらいましょう。
3.ストレス
![不安そうな猫](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/6/23f9f739a19ca17aafe9c7018c4aea3c.jpg)
猫のストレスサインは多々ありますが、頭を振る行動もそのひとつ。何となく落ち着かなかったり、イライラするなどの心境に陥った猫は、気持ちを切替えるために「ブルブル」を繰り返すのです。
特に猫に外傷がない時は、ストレスも疑ってみてください。思い当たる節がある場合は、改善できるところから環境を整えてあげましょう。
4.病気の可能性
![診察を受ける猫](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/6/531eb04b7bb16b6f5a8dd5c13f757ab7.jpg)
目立った外傷もストレスもなく、頭を振る行為が続くようであれば、以下のような病気の可能性を疑いましょう。
- 耳ダニ
- 外耳炎中耳炎
- 脳炎や脳腫瘍
- 中毒症状
- アレルギー
中毒症状や脳の疾患が原因の場合は、嘔吐やけいれんなどの症状を併発することが多いでしょう。
明らかに猫の様子がおかしいと感じた時は、できる限りその日のうちに受診することをおすすめします。
まとめ
![頭を振る猫](https://d234ijcs2twthi.cloudfront.net/c/nekochan.jp/pro/resize/700x500/100/2/ef1814c4254246a6bf9499b8ca54dd69.jpg)
猫が「頭を振る」ときに考えられる理由には、耳の違和感・耳の負傷・ストレス・耳やその他の病気の可能性が潜んでいます。
耳垢が原因と思われる場合は、コットンを用いて除去してあげてください。尚、綿棒は奥に入り込む危険性があります。ケア慣れしている医療従事者の方以外は使用しないでください。
ぱっと見て原因が分からない場合や、他にも気になる症状がある場合は速やかに動物病院を受診しましょう。
なお、犬は時々「ブルブル」と頭を振ることがありますが、猫の場合は日常的ではありません。もしも愛猫にこの仕草が見られたら、(何か理由があるのかも!?)と今回紹介したような可能性を思い出し、チェックしてみてくださいね。何事も早期発見が重要です。