愛猫があなたを「猫」だと思っているときに見せる行動行動
長年猫の研究に携わるジョン・ブラッドショー氏によると、猫は人を「敵意のない猫」として認識しているのだそうです。
確かに犬と違い、猫の行動には時々理解しがたい行動もあったりしますよね(そこが魅力的でもあるのですが)。
そこで今回は、愛猫があなたを「猫」だと思っているときに見せる行動を紹介いたします。これまで(飼い主だから…♡)と思っていた愛猫の行動は、実はそうではなく、猫だと思われているからこその行動なのかもしれません。
1.スリスリしてくる
通称「スリスリ」と呼ばれる行動は、猫からの挨拶や愛情表現のひとつで、親しみが込められています。これは本当に仲の良い猫同士でなければできない行動で、誰彼構わずするものではありません。
つまり、飼い主さんを仲間として信頼しているということになります。
この行動を人間風に例えるならば、外国人が挨拶代わりにハグをしたり、私達が日頃親しい人に笑顔で手を振る感覚に似ているものかもしれませんね。
猫があくまでも猫としての挨拶をする理由は、他に手段がないというよりは「猫同士だから通じる」と思っているのでしょう。
2.じゃれる
猫は人の手足やパーカーの紐など、動くものに興味を示してじゃれてきます。この行動自体は狩猟本能によるものですが、本気で仕留めるつもりで襲いかかってくることはないですよね。
つまりこれは、兄弟同士のじゃれ合い「にゃんこプロレス」と呼ばれる行動を私達に対して仕掛けているということになります。
挨拶の時と同様に、やはり親しい猫という見方が強いからこその行動なのです。
3.猫団子を結成する
過酷を極める外の世界の猫達は、仲間同士で身を寄せ合って寒さを凌ぎます。猫好きさんの間で「猫団子」と呼ばれている行動です。
この行動は、家猫にも見られます。寒い日限定で密着してくる猫は、飼い主さんと猫団子をつくることで暖を取っている可能性があるのです。
甘えているとは異なるニュアンスを残念に思う飼い主さんもいるでしょう。しかしこれは、安心して身を委ねられる仲間として認められている証なので自信を持ってください。
4.顔に乗る、お尻を向ける
猫は何食わぬ顔で人の顔の上に乗ったり、お尻を向けたりします。どちらも人間の子どもであれば叱られる行為です。
猫はなぜ、このような無礼な振る舞いをするのでしょうか。そこはやはり「猫」だと認識しているからです。猫の方は(相手は大きくて優しい猫だから襲われない)という確証を持っています。
ちなみに顔に乗る行為には、飼い主さんへの信頼・安心感・愛情表現などの意味があります。お尻を向ける行為も同様です(飼い主さんを守りたいという気持ちも)。
まとめ
猫は仲間の猫に対する行動と同じ接し方で人間にアプローチしていることが分かりました。ということは、やはり私達を猫だと思っている説が強いでしょう。
ちょっぴり複雑な心境の飼い主さんもいるかもしれませんね。ただ、仲間として認めてくれている部分は素直に嬉しいのではないでしょうか。
事実はどうであれ、飼い主さんを信頼しているのは確かなので、これからも自信を持って愛猫と楽しい時間を過ごしてください。