「寿命が短い」と言われる猫種3選 それぞれの理由と寿命を延ばすために気をつけたいこと

「寿命が短い」と言われる猫種3選 それぞれの理由と寿命を延ばすために気をつけたいこと

かわいい猫とは1日でも長く過ごしたいもの。しかし、中には「寿命が短い」と言われる猫種も存在します。あらかじめ、その事実と理由を知り気を付けることで寿命を伸ばせるかもしれません。今回は「寿命が短い」と言われる猫種を紹介します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

1.マンチカン

マンチカン

短い足が個性的な猫種であるマンチカンは、純血猫の中でも寿命が短い傾向にあると言われています。その理由として、短足マンチカンが様々な病気のリスクを先天的に抱えている点が挙げられます。

まず、短足マンチカンに好発する病気として、骨軟骨異形成症があります。これは高い確率で関節炎を生じ歩行障害を招く恐れがある病気。スコティッシュフォールドが発症しやすいことで有名ですが、マンチカンにも発生します。

歩行障害が起こると猫自身のストレスだけでなく、肥満などにも気を付けなければなりません。その他、遺伝的な心疾患や呼吸器疾患も患いやすいため定期的な動物病院での健康診断は欠かせません。

2.メインクーン

メインクーン

メインクーンは「穏やかな巨人」と称される大型猫の一種。優しい性格であることが多いため、飼育しやすく国内でも人気が高い品種です。

メインクーンで気を付けたいのが、肥大型心筋症という心臓病です。多くの純血猫でよく見られる病気ですが、メインクーンも例外ではありません。

加えて、メインクーンは股関節形成不全などの関節トラブルが報告される事例も多いとされるため、足腰においても注意が必要です。

3.ノルウェージャンフォレストキャット

ノルウェージャンフォレストキャット

ノルウェージャンフォレストキャットもメインクーン同様、大型猫の一種です。比較的丈夫と称されることもありますが、その一方で肥大型心筋症や関節トラブルのリスクが高い品種でもあります。

また、ノルウェージャンフォレストキャットは肥満になりやすいことでも有名で、肥満は様々な病気のリスクを高める危険要因です。特に心臓への負担増加は心配なところです。

元々、心臓病のリスクが高いノルウェージャンフォレストキャットにとって、肥満は寿命を短くする大きな原因となりえます。

ノルウェージャンフォレストキャットを飼育するときは、肥満にならないよう体重管理を意識しましょう。

寿命を延ばすために気をつけたいこと

あくびしている猫

猫の寿命を延ばす上で重要なのは、飼い主さんによる健康管理です。

毎日、猫のお世話をする中で何か異常が起きていないかチェックすることも重要なポイント。たとえば、トイレの使用状況や排泄物の状態に異常はないか、猫の食欲に変化はないかを毎日観察することが大切です。猫の異常の早期発見に繋がります。

また、飼い主さんが定期的に猫ついて知識を深めることも効果的。飼い猫が患いやすい病気と予防方法、正しい飼育方法を書籍などで学び生活に反映することで、猫の生活は格段に良くなります。勉強や読書は大変かもしれませんが、大事な猫のことを想って頑張ってみてください。

まとめ

マンチカンの子猫

今回は、「寿命が短い」と言われる猫種について解説しました。

ただし、猫の寿命は個体差が大きく現れるもの。飼い主さんの飼育方法によっても大きく差が生じます。

そのため、今回紹介した猫種であっても、場合によっては長生きできることも多いです。一般的に言われている「寿命が短い」という意見は、あくまでも参考程度に捉えましょう。

一方で、そう言われ続けるのには、何かしらの理由があります。過度に心配せず、しかし慢心もしないで、大事な愛猫の健康と向き合ってみてください。

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