猫が「窓の結露」をなめている!やめさせた方がいい4つの理由と回避するための方法

猫が「窓の結露」をなめている!やめさせた方がいい4つの理由と回避するための方法

猫がペロペロと窓の結露を舐めることがあります。一生懸命水滴を舐める姿は可愛いですが、実は窓を舐めるのは猫にとって悪影響を及ぼす危険性もあるので注意が必要です。本記事では、窓の結露を舐める危険性と対策法について解説します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫が窓の結露を舐めるのはなぜ?

コップの水を飲む猫

猫によって好きな水の飲み方が異なります。

お皿からしか飲まない子、水道の蛇口から直接飲む子、コップの水やお風呂に溜めた水が好きな子など個性豊かです。

窓の結露が好きな子も同じで、光の反射や水の温度など、何かしら気に入るポイントがあると舐め続けるようになるのです。

窓の結露を舐めてはいけない4つの理由

黒猫と水滴

窓の結露を舐めさせないようにする理由は、以下の通りです。

1.洗剤等の薬剤が付着している

窓の掃除をするときは、専用の洗剤を使うことが多いのではないでしょうか。しっかりと拭き取っていたとしても、薬剤を完全に落とし切ることはできません。

結露によって溶けだした洗剤を猫が舐めてしまうのは危険です。少量であればすぐに健康に影響を与えることはないかもしれませんが、結露から水分を日常的に摂取しているのであれば注意が必要です。

2.タバコが付着している

部屋でタバコを吸っているのであれば、煙に含まれる成分が窓に付着している可能性があります。

人間と同じように、猫にとってもタバコは有害なものです。猫を飼う前に禁煙していたとしても、一度窓に付着したタバコの成分が残っている危険性もあります。

タバコを吸った部屋の窓を舐めさせるのはやめましょう。

3.カビが生えている

窓に結露ができることで、窓枠やサッシにカビが生えることがあります。カビの種類によっては猫の毒となる可能性もあるので注意が必要です。

またカビを取るためにカビ取り剤を使用することで、さらに危険性が増してしまいます。窓にカビが生える前に、こまめな掃除をすることを心がけましょう。

4.ホコリが付着している

ホコリは溜まりやすく水に濡れると固まってしまうので、うっかり猫が口にしてしまう危険性があります。

少量であれば健康に影響はありませんが、ホコリの中にはカビの胞子やフケ、ゴミといったものが含まれています。

こまめに掃除をしてホコリが付着しないように気を付けましょう。

窓の結露を舐めないようにする対策法

窓の外を眺める猫

窓にはどうしても汚れが付着してしまうので、舐めないよう対策をとると良いでしょう。

カビなどの防止にもなるので、飼い主にとってもメリットがあります。

結露対策で有効なのは以下のものです。

  • ワイパー
  • 結露防止シート
  • スチームクリーナー

簡単なのは猫の届く範囲に結露防止シートを貼っておくことです。結露ができなければ舐めることもなく安心ですね。商品によって効果が変わるので、購入前に口コミを確認しておくと良いでしょう。

結露防止シートの難点は、窓に直接貼るものが多く景色を遮ってしまうことです。窓に何も貼りたくない、という方にはワイパーやスチームクリーナーなどの掃除用品がおすすめ。

使用するときは水か、無添加の石鹼を使うようにしましょう。

結露対策に「結露防止剤」というものがありますが、こちらはおすすめしません。猫のやすりのような舌で舐めると防止剤がはがれるだけでなく、窓に傷をつける可能性があるからです。

窓に結露が溜まらないよう、こまめな掃除と換気を心がけましょう。

まとめ

水を飲む猫

窓の結露を放置しておくことは、猫にも飼い主にも悪影響を及ぼす危険性があります。

結露対策をすることはもちろんですが、猫が十分な水分を摂れるような工夫をすることも重要です。水の設置場所を増やしたり、温度を変えてみたりして猫が水を飲みやすい環境を整えましょう。

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