猫に「ちくわ」はNG!与えてはいけない理由3選

猫に「ちくわ」はNG!与えてはいけない理由3選

魚のすり身を成型し焼き上げた「ちくわ」は、日本人にとって馴染み深い食材のひとつです。ただし、ちくわを猫に与えるのはNG。今回はその理由について詳しく解説します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

1.そもそも人間の食べ物だから

テーブルから覗く猫

当たり前ですが、ちくわは人間用の食材です。原材料に魚が使用されているため、猫も喜びそうと思うかもしれませんが、ちくわには魚肉以外の原材料も使用されています。商品によっては原材料の中に、猫が中毒を引き起こすものが含まれている可能性も十分考えられます。

猫に対する安全性が保証されてなく、わざわざリスクをとってちくわを与えるメリットもありません。ちくわは、猫にとって必要な食材ではないことを理解しておきましょう。

2.塩分

ちくわ

猫にちくわを与えるリスクは、中毒だけではありません。食塩過多も、NGな理由のひとつとして挙げられます。

人間の味覚に合わせて調整されているちくわは、猫にとって多量の塩分を含む食材です。

もちろん、塩分が理由で摂取後すぐに体調を崩すことは少ないでしょう。しかし、習慣的に摂取していると、腎臓などに負担をかけてしまい病気のリスクを高めることに繋がりかねません。

すでに腎臓病を抱えている場合は、弱っている腎臓に余計な負担をかけることも考えられます。

猫は人間より小さく繊細な動物です。人間にとっては問題ない食塩量でも、猫にとっては大量なこともあります。

3.アレルギー

かゆそうにする猫

ちくわの主な原材料は、白身魚などの魚肉。日本の猫達は魚を食べるイメージがあるため、魚も問題なく食べられると思われがちですが、実際はそうとは限りません。猫の中には魚に対して、アレルギー症状を示す個体もいます。

魚に限らず、ちくわに使われている原材料のいずれかにアレルギーを示す可能性もあり得ます。ちくわを食べた後、皮膚の赤みや痒そうにする仕草が確認できたらアレルギー反応を疑いましょう。

まとめ

テーブルから覗く猫

万が一、猫がちくわを食べてしまったときは、注意深く猫の様子を観察しましょう。少量であれば、大した問題に繋がらないことがほとんどですが油断は禁物。ちくわに使用されている原材料によっては、アレルギーや中毒症状を起こす可能性もゼロではありません。

ちくわを食べてから猫の様子が少しおかしい、嘔吐や下痢を繰り返すといった異常があるようであれば、早めのタイミングで動物病院などに一度相談してみましょう。

そもそも猫を飼うときは、人間の食べ物を不用意に与えないのが原則です。普段から猫にちくわを与えている場合は、この機会に控えることをおすすめします。

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