1.与え過ぎ
猫の寿命を縮める「ご飯のNGな与え方」としてまず挙げられるのが、ご飯を与え過ぎてしまうことです。
飼い主さんの中には、猫が欲しがるままご飯やおやつを与えてしまう方もいるはず。可愛い猫のおねだりに、つい応えたくなる気持ちは分かりますが、それをむやみに繰り返していると、あっという間に愛猫の肥満を招いてしまいます。
肥満は猫にとっては現代病ともいえるもので、糖尿病をはじめ様々な病気のリスクを高めてしまいます。愛猫に与えるご飯やおやつの量は、飼い主さんがしっかり管理をし、与え過ぎないように気をつけましょう。
2.栄養不足
猫へのご飯の与え過ぎは問題ですが、「与えなさ過ぎ」による「栄養不足」も健康を損なう要因です。
たとえば、目分量でフードを計量したけど必要量を満たしていなかった場合などが、与えなさ過ぎが起こりうるパターンとして挙げられます。
その他にも、総合栄養食以外のフードを与えるのも注意が必要です。キャットフードにはいくつか分類がありますが、毎日の食事として推奨されているのは、栄養バランスが調整された「総合栄養食」として認定されたもの。
一方、総合栄養食以外の「副食」や「間食」と書かれたフードは、基本的にトッピングなどを目的とした商品です。こちらを間違ってメインの食事として与えていると、猫が思わぬ栄養不足を引き起こす懸念があるため、くれぐれも注意しましょう
3.置き餌
飼い主さんの多くが、ついついやりがちなのが、「置き餌」という給餌スタイル。フードを多めに出しておくことで、猫が食べたいときに好きなだけ食べられる与え方です。
これは、一見メリットが大きい与え方のように思えますが、実は猫の健康を損なうリスクも存在します。
ひとつは、ドライフードの酸化リスク。通称「カリカリ」とも呼ばれるドライフードは、栄養価が高い反面、酸化しやすいのです。一般的なドライフードには酸化防止剤が添加されてはいますが、お皿に出して長時間放置していると、どんどん酸化が進行し、栄養が損なわれ、風味も劣化してしまいます。
加えて、ずっとお皿に出して放置していると細菌が繁殖したり、ホコリなどのゴミや虫が混入したりするなど、衛生面の懸念も生じます。
猫のご飯は毎回用意してあげるか、自動給餌器を使うなどして新鮮なものを用意してあげましょう。
4.手作りご飯
大事な愛猫の食事はこだわりたい…。そう考えること自体は間違いではありません。
ただし、食事にこだわりすぎるあまり、飼い主さん自身が安易な気持ちで必要な正しい知識を持たないままフードを手作りしてしまうのは好ましくありません。
キャットフード作りは必要となる専門知識が幅広く、注意点も多いため難易度は高いです。正しい知識を持たない人が作ると、栄養が不足してしまったり、猫が中毒を起こしやすい食材を混入させてしまうなどの問題を含んでしまう恐れがあります。
近年のキャットフードは、高品質な商品が数多く販売されています。本当に正しい知識で複雑な製造過程が可能な場合でない限り、基本的には栄養基準・安全性をクリアした市販フードを与える方が安全です。
まとめ
医食同源というように、猫にとっても毎日の食事は大切なもの。適切な食事を与えることが、長生きすることに繋がります。
一方で、知識不足による誤った食事を与え続けると、猫の寿命を縮めてしまうかもしれません。
今回の記事を参考に、今一度猫の食生活を見直してみてくださいね。