そもそも「猫転送装置」とは?
「猫転送装置」について、聞いたことのある飼い主さんは多いのではないでしょうか。
その誕生は、2014年まで遡ります。「装置」という名前が付けられているものの、実際はそこまで複雑なものではありません。
その実態は、紐やテープなどで作られた円や四角、六角形などです。形は飼い主さんの好みに依存するでしょう。各家庭でさまざまな形の猫転送装置が存在しています。
そんなシンプルな装置になぜか吸い込まれるように入っていく猫の姿が話題になり、その姿を撮影した動画がSNS等で大バズりしたのです。
猫が装置の真ん中にちょこんと収まっている様子が、まるでSF映画でよく見かける異次元への転送装置に入っている様子に似ていることから名付けられたようです。
「猫転送装置」の作り方
なぜか猫を虜にする猫転送装置ですが、ご想像の通りその作り方はとても簡単で、ご家庭でもすぐに作ることができます。
用意するのは、適度な長さの紐やテープを床に丸めてお好みの形に置いたり貼ったりするだけでよいのです。
注意点は、必ず紐やテープの端と端をくっつけて閉じるようにしましょう。そうしないと、猫がうまく転送されません。
なお転送装置に使う素材は、猫が誤飲しないようなものにしてください。紐を使用した場合は猫が噛んでしまう可能性があるため、必ず飼い主さんの目が届く場所で転送しましょう。
貼れるタイプのテープの方が、もしかしたら安全かもしれません。しかしそれでも、猫が爪などで剥がしてしまう可能性はあるため、十分な注意が必要です。
なぜ猫は「猫転送装置」に引き寄せられてしまうのか?
ここで、疑問を持つ方がいらっしゃるかもしれません。なぜ猫は、そこまでシンプルな猫転送装置に引き寄せられ、転送されてしまうのか、と。とても不思議ですよね。
なぜなら、猫転送装置の正体は、ただ丸く置いた紐、もしくは床に貼ったテープなのですから。
マタタビなど、猫が興味を持つものが入っているわけではありませんし…。
猫がなぜ自ら望んで転送されてしまうのかは、実はよく分かっていません。海外の猫専門家も、頭をひねる難解さです。
さすがは猫、容易に手の内は明かさないようです。謎を残して人間たちを翻弄するのは、お手の物ですね。
筆者が思うに、なんとなく「安心する」のでしょう。猫は囲まれた場所を好みます。また、新しい段ボールがある度に入り心地を確かめるように、とりあえず入ってみた、というのもある気がします。
もちろん、理由は猫の数存在するでしょうから、愛猫に聞いてみるのが一番でしょう。
「猫転送装置」設置の際の注意点
無敵かと思われた猫転送装置ですが、実は転送に失敗してしまうことがあるとか。せっかく飼い主さんが汗水垂らして装置を完成させたものの、全くの無反応やただ側に座るだけの場合や、酷いときには壊しにかかる猫もいるようです。
さらにここでひとつ、猫転送装置設置の際の注意点があります。
それは、装置の側には段ボールを置いておかないこと。やはり、段ボール箱の魅力は、猫には破壊的なようで…。
いくら猫転送装置があろうと、その近くに段ボールが置いてあれば、そちらに吸い込まれてしまう猫は多いようです。どうかご注意ください。
まとめ
「猫転送装置」を使っても実際に愛猫がどこかへ転送されてしまうわけではありません。しかし、その世界観を楽しむことができそうです。
これから転送されるのか、はたまたどこかから転送されてきたのか…。飼い主さんの想像力をフルに使って、愛猫との時間を楽しんでくださいね!