猫に「さつまいも」をあげても大丈夫?与える時の注意すべきポイントや栄養素など

猫に「さつまいも」をあげても大丈夫?与える時の注意すべきポイントや栄養素など

秋といえば「さつまいも」ですよね。ねぎや玉ねぎとは異なり、さつまいもは猫も一緒に食べることができるのです。そこで今回は、猫に「さつまいも」を与える時の注意すべきポイントや栄養素などを徹底解説いたします。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

猫に「さつまいも」を与える時の注意点や栄養素とは

さつまいも

今年も「さつまいも」が美味しい季節がやってきました。

毎年食べることを楽しみにしている飼い主さんも多いと思いますが、愛猫にチラ見されるとおすそ分けしたくなるのではないでしょうか。

猫にさつまいもを与えても良いのでしょうか。そしてもし可能だとしたら、その栄養素などについても知っておきたいですよね。

そこで今回は、猫に「さつまいも」を与える時の注意すべきポイントや栄養素などについて詳しく紹介いたします。

猫に「さつまいも」を与えても大丈夫?

撫でられる猫

さつまいもは少量であれば、猫が食べても問題ありません。好むのであれば、食べさせてみても良いでしょう。

さつまいもには、猫にとってありがたい効能があります。

まずは免疫力をあげてくれること。寒さによって弱りやすい冬場は、風邪や持病の悪化に注意したい時期です。ビタミンCやビタミンAを含むさつまいもは、体を元気にしてくれます。

さらに嬉しいのは美肌効果があることです。猫の場合は、毛艶が良くなることが期待できます。

猫に与える「さつまいも」は加熱して皮をむいた状態で

蒸したさつまいも

さつまいもを美味しそうに頬張るニホンザルを観察していると、生のまま食べていますよね。

しかし、猫の場合は、必ず加熱したさつまいもを食べさせてください。動物によって消化能力は異なります。

また、人間が蒸したさつまいもを食べる際は皮ごとでも大丈夫ですが、猫は「よく噛んで食べる」という習慣があるため、負担にならないように皮はしっかり剥いたものを与えるようにしましょう。

「さつまいも」の栄養素の正しい効力を学ぶ

お腹を撫でられる猫

さつまいもといえば、腸に良い食べ物というイメージがありますよね。確かに腸内環境を整えてくれる作用はあります。とはいえ、頑固な便秘を解消するほどの整腸作用はありません。

これは猫に対しても同様で、便秘を治してあげたいという気持ちでさつまいもをたくさん食べさせたところで、改善には至りません。それどころか、本来猫は穀物の消化が得意ではなく、他のトラブルを引き起こす恐れがありますのでさつまいもを過信してはいけないのです。

糖分の過剰摂取に気をつける

体重計に乗る猫

さつまいもには糖分が含まれています。当然、食べ過ぎると当然過剰摂取になる恐れがあり、ゆくゆくは糖尿病を発症する可能性があります。

猫に食べさせる場合は、小さく刻んだものを普段の食事の上にトッピングする程度に留めておいてください。

「さつまいも」の加工品はNG!!

スイートポテト

野菜としてのさつまいもは食べさせても良いのですが、加工品は例外です。

スイートポテトやパウンドケーキなど、さつまいもを原材料としたスイーツなどの加工品は猫に食べさせないでください。

前述の糖分の問題はもちろんのこと、加工する過程で投入する食材が猫の体質には合わないことがあります。

さつまいもをアレンジした美味しいおやつは、飼い主さんだけこっそり楽しむようにお願いします。

まとめ

さつまいもの干し芋を見つめる猫

食べるとどこかほっとするさつまいも。摂取量や食べさせ方に気をつければ、愛猫とも一緒に楽しむことができます。

もちろん、興味を示さなければ無理に食べさせる必要はありません。あくまでも好んでくれた場合のみ、おすそ分けしてみてください。

さつまいもには整腸作用の他、免疫力を上げる効果や毛艶を良くする効果が期待できます。安全に食べられる旬のものを上手に取り入れてみると良いかもしれません。

ただし、くれぐれも食べ過ぎにはご用心を。肥満や糖尿病になると通院や治療を余儀なくされてしまいますよ。何事もさじ加減が大切です。

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