隠し上手な猫の「体調不良サイン」3選 見かけた場合の対処法も

隠し上手な猫の「体調不良サイン」3選 見かけた場合の対処法も

猫は生存本能から体調不良を隠そうとする動物です。体の具合が悪いことを知られると、捕食者に狙われる可能性が高くなるからです。この習性は飼い猫も変わりません。隠されている体調不良を見逃すと、気づいたときには悪化している危険があります。そこで今回は、猫の体調不良サインと『おかしいな』と思ったときの対処方法をお伝えします。猫からのヘルプを早く発見できるよう最後までご覧ください。

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

猫の隠れた体調不良サイン3つ

病気の猫

猫は人の言葉で「ここが痛い」「具合が悪い」と伝えられません。さらに、本能から弱っている自分を見せまいと隠そうとしてしまいます。食欲不振やトイレに異常があるなど、見えるものなら気づけますが、隠れた体調不良は飼い主ですら見逃しがちです。

以下の3つのサインを、見逃さないでください。

1.ひとりになりたがる、隠れたがる

猫はもともとの習性から、みんなと離れてひとりで過ごすことがあります。そのため、一日のうちの数時間なら、ひとりでいてもあまり問題はないと考えられます。弱っているときには、自分以外から身を守るためにもひとりになろうとする傾向があるため注意が必要です。

しかし、頑なにひとりでいようとするときには体調不良を隠していることがあります。部屋の隅や物陰に隠れたり、ドーム型ベッドなどからずっと出てこなかったりするときは、注意して観察してあげましょう。

具合の悪い場合、寝るときに横たわることなく、うずくまった状態で目を閉じていることがあります。

2.過剰なグルーミング

皮膚に痛みや違和感があるとき、猫は不快感を取り除こうとして特定の場所をしつこく舐めてしまうことがあります。私たちが体の痛い部分をさする行動に似ています。

あまりに舐めてしまった結果、毛が剥げて皮膚が傷ついてしまうこともあります。精神的ストレスでも過剰なグルーミングをすることがあります。

3.周囲へ関心を示さない

呼んでも反応しない、物音などほかのことに関心を持たないときには、かなり容態が悪い可能性があります。痛みを感じて堪えているような場合は、特に反応しないことがあります。

寒い季節に動きたくないときにも無反応なときがありますが、体調不良なとき体に触れると嫌がり余計に体を縮こませることがあります。

猫の体調不良サインで考えられる要因

検査される猫

体調不良サインに心当たりがあると不安になってしまいますね。猫がこのような行動をするときには、考えられる要因がいくつかあります。

  • ストレス
  • 気候(気温)
  • ケガ
  • 病気

猫は飼い主が考える以上にふだんと違うことに敏感です。音やニオイ、模様替え、いつもよりも長い留守番でも猫の性格によってはストレスの原因となります。すこし警戒している程度なら心配しすぎる必要はありませんが、念のため、食欲不振や排泄異常などを伴っていないか注意しておきましょう。

また、寒いときや雨の日などの気候変化で、過ごしにくい気候の際は猫もテンションが下がり、一日中寝ていることも考えられます。気になるときには、優しく触ってみてください。健康であればゴロゴロ喉を鳴らすか、起きてくるなど良い反応があるでしょう。

完全室内飼いの猫は切り傷など外傷を伴うケガよりも、ドアに手足を挟む事故や階段やタワーなど高いところから落下するような事故の危険があります。外見上、出血などがなくても痛みがあると患部をしつこく舐めることがあります。

また、加齢による変形性関節症などの関節の違和感によって患部を舐めることもあります。

もし、これらに当てはまらない場合には、何かしらの病気を抱えている可能性が考えられます。検査してもらう必要がありそうです。

飼い主がおうちでできる対処方法

自分でキャリーに入る

愛猫の体調が悪いのかなと思ったら、食欲と実際に食べた量、飲水量、排泄物の状態をチェックしましょう。

猫の元気は食欲に直結します。ごはんをペロリと食べてしまうなら、すこし様子を見ても大丈夫ですが、元気そうに見えても飲水量に増加や排泄に異常があれば、念のため検査はした方がよいでしょう。

できるだけ早く受診をしたいのは、体温や呼吸数、心拍数に異常がある場合です。以下を参考に調べてみましょう。

【猫のバイタル正常値】

  • 体 温:38~39℃
  • 心拍数:140~220回/1分間
  • 呼吸数:20~30回/1分間

痛みがある場合には、呼吸は浅くなり、回数も増加します。吸って吐いてを1回として1分間の回数を数えてみましょう。できれば安静時が理想的です。眠る前や、落ち着いているときなどを選んで観察してみましょう。

心拍数は内股の脈を感じるところで計測が可能です。15秒間の脈拍数を数えて4倍にすると1分あたりの心拍数が割り出せます。

もし、猫の様子に心配なことがあれば動物病院を受診しましょう。ふだんから見ている飼い主だからこそ、気づける異変もあるからです。その際には、食欲や排泄の様子や行動の変化などを担当医に伝えるとよいでしょう。

まとめ

看病されるベンガル

「隠れる」「毛づくろい」「無視」

これらは猫によくある行動なので、なかなか変化に気づきにくいかもしれません。

なんとなく異変を感じているものの、自信がないために様子を見ていて悪化してしまうことはとても心配です。通院ストレスも気になってしまいますが、なるべくすみやかに病院を受診するようにしましょう。

そして、定期的な健康診断は、異常があったときの早期発見につながります。気になることがあれば、その都度、確認しておくことも愛猫の健康を保つ秘訣です。

猫の体調の変化に気づくためにも、健康なうちから猫の様子をよく観察して比較できるようにしておきましょう。

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