猫に与えるのは絶対NGな人間のお菓子4つとその理由 愛猫の前で食べるときは要注意!

猫に与えるのは絶対NGな人間のお菓子4つとその理由 愛猫の前で食べるときは要注意!

飼い主さんが食べているお菓子を、「ちょっとちょうだい!」と欲しがる猫は少なくありません。しかし人間のお菓子には、猫が食べると危険なものもあるので注意が必要です。猫に与えてはいけないお菓子についてご紹介します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫に与えるのはNGな人間のお菓子

ナッツ入りチョコレート

1.チョコレート

チョコレートの原料であるカカオには、「カフェイン」や「テオブロミン」という猫に有害な成分が含まれているため、猫に与えるのは危険です。猫がチョコレートを食べてしまうと中毒症状を引き起こし、最悪の場合は死に至ることも…。

カカオの含有量が多いほど危険度は高いので、ダークチョコレートを食べている時は特に注意が必要です。うっかり落として、愛猫が口にしてしまわないように気をつけてくださいね。

もちろん、チョコレートが入ったクッキーやアイスを与えるのも絶対にNGです。またココアにもカカオが含まれているので、ココア味のお菓子も猫に与えてはいけません。

2.ナッツ類

ピーナッツやアーモンドなどのナッツ類は、脂質が多く含まれているので肥満になりやすいうえに、消化の負担になるため猫の体に合わない食べ物です。猫がナッツ類を食べて消化できないままになってしまうと、腸閉塞を引き起こしたり腸に穴があいたりする恐れもあります。

ナッツ類の中でも、特に注意が必要なのはマカダミアナッツです。犬がマカダミアナッツにより中毒症状を引き起こした事例が報告されているので、猫も同じように中毒になってしまう可能性が考えられます。愛猫が誤食しないように気をつけましょう。

3.キシリトール配合のお菓子

キシリトール配合のガムやキャンディ、グミなどは虫歯予防に効果的なので、積極的に口にしている方もいることでしょう。

しかし猫がキシリトールを摂取すると、中毒症状を引き起こすリスクがあるため絶対に与えてはいけません。

特に子猫や小柄な猫は、キシリトールガムを1粒食べるだけでも低血糖になり、最悪の場合は命を落としてしまうかもしれないので注意が必要です。

キシリトール配合のお菓子を家に常備している場合は、愛猫の手の届かない場所で保管して盗み食いを防ぎましょう。

4.レーズンが入ったお菓子

猫に絶対に与えてはいけない果物といえばブドウです。猫がブドウを食べると急性腎臓病を引き起こし、重篤な場合は命を落としてしまうこともあります。

レーズンはブドウを干したものなので、ブドウの成分が凝縮されており、猫にとって生のブドウ以上に危険だと言われています。

レーズン入りのクッキーなどのお菓子を食べる時は、たとえ少量でもレーズンが愛猫の口に入らないように気をつけましょう。

猫には人間のお菓子ではなく猫用のおやつを与えよう!

飼い主さんのケーキを狙う猫

猫に与えてはいけないお菓子として、特に危険なものを4つご紹介しました。しかしその他の中毒のリスクがないお菓子ならば、人間用ものを猫に与えてもよいというわけではありません。

人間のお菓子は糖分や塩分、脂質などが多いので、人間のお菓子を頻繁に食べていると、猫が健康を維持することは難しくなってしまうでしょう。

可愛い愛猫におねだりされると、飼い主さんはお菓子を分けてあげたくなるかと思いますが、甘やかすと愛猫のためになりません。愛猫が飼い主さんのお菓子を欲しがっても、猫には猫用のおやつを与えてくださいね。

まとめ

チョコレートクッキーと猫

可愛い愛猫には美味しいものを食べさせてあげたいところですが、人間のお菓子を与えるのは健康に悪いのでやめましょう。

猫に有害な成分を含むお菓子を与えてしまった場合には、中毒症状を引き起こす危険性もあるので注意が必要です。

食いしん坊な猫は、飼い主さんがお菓子を食べている時に「盗み食いするチャンスだ!」と目をギラギラさせて悪巧みをしているかもしれません…。

愛猫の前でお菓子を食べる時は、お菓子を床に落としたり、テーブルの上に置きっぱなしにしたりしないでくださいね。

猫用のおやつも種類が豊富なので、飼い主さんが愛猫の好みに合うものを用意してあげれば、わざわざ人間のお菓子を与えなくても、猫は十分に食べる幸せを味わえるはずですよ♪

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