猫が本気でしんどいときに見せるサイン5選 愛猫からの「SOS」、届いてますか?

猫が本気でしんどいときに見せるサイン5選 愛猫からの「SOS」、届いてますか?

猫の体調不良には、しばらく様子を見ているうちに回復する場合もあれば、すぐに病院に連れて行く必要があるほど緊急性が高い場合もあります。今回は猫が本気でしんどいと感じているときのサインをご紹介するので、愛猫からのSOSに気づくためにぜひチェックしてください。

SupervisorImage

記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

猫が本気でしんどいときのサイン

ごはんを食べない猫

1.元気がなく、ぐったりしている

猫は気分屋なのでなんとなく元気がないように見えるときも、単に不機嫌なだけだったり眠いだけだったりする場合もあります。

しかしぐったりしていて明らかに具合が悪そうなときは、かなりしんどいと感じている可能性が高いので、すぐに動物病院に連れて行きましょう。

意識がなく名前を呼んでも反応しない場合や、ふらついて立ったり歩いたりできずにいる場合、触ってみて普段よりも体が熱かったり冷たかったりする場合も要注意です。

2.苦しそうに呼吸している

いつもよりも呼吸が速くて苦しそうなときは、呼吸器や心臓の病気の疑いがあります。どちらも緊急性の高い病気なので、愛猫の呼吸がおかしいと感じた場合は早めの対処が必要です。

特に猫が口を開けて呼吸している場合や、呼吸数が1分間に40回を超えている場合、深い努力性の呼吸をしている場合、「ゼーゼー」「ヒューヒュー」などの異常な呼吸音がする場合は呼吸困難を起こしている可能性も。

また激しい咳をしている場合も要注意です。猫は人間ほど頻繁に咳をする動物ではないため、「元気なときでも咳ぐらい出るよね」と油断しないようにしましょう。

3.暴れたり触られるのを嫌がったりする

何か興奮するような出来事があったわけでもないのに猫が暴れている場合や、飼い主さんが体に触ろうとすると嫌がって怒ったりする場合には、体のどこかに激しい痛みを抱えているのかもしれません。

痛みでしんどい思いをしている猫に触れると、飼い主さんが引っ掛かれたり噛みつかれたりして怪我をしてしまう可能性があります。

直接触れるのではなく、愛猫を毛布などで包んでキャリーケースに入れ、病院まで連れて行くと安全です。

4.ごはんを食べない

食欲があるかどうかは、猫の体調を知る上で大きな手がかりになります。ごはんを食べないときは、体調不良の可能性が高いでしょう。

ただし猫は新しいフードに切り替えたときに、そのフードが気に入らなかったり警戒していたりして口をつけないことがよくあります。

「いつもは喜んで食べているフードなのに今日は食べない」というのが判断のポイントです。

愛猫になんとなく元気がなくても、他に症状がなく食欲があれば一晩は様子を見てもよいでしょう。しかし元気がないうえに食欲もないようなら、すぐに動物病院で診察を受けてくださいね。

5.下痢や嘔吐を繰り返している

猫が1回下痢や嘔吐をしたときも、その後で食事をとっていつも通り元気そうにしている場合はそれほど心配はいりません。

一方で1日のうちに下痢や嘔吐を何度も繰り返しているときや、下痢や嘔吐の後もしんどそうな様子を見せているときには緊急性が高いです。

下痢や嘔吐を繰り返しているうちに脱水症状を引き起こす恐れもあるので、早急に対処しましょう。

獣医師に下痢や嘔吐をした回数や時間などを伝えたり、吐しゃ物や下痢便をビニール袋に入れて持って行ったりすると診察に役立ちます。

症状が悪化する前にSOSに気づくことも大切!

病院で診察を受ける猫

猫が本気でしんどいときにサインを見逃さないことはもちろん、症状が悪化する前にSOSに気づいてあげることも大切です。

初期段階で病気に気づいて早く治療をスタートできると、それだけ回復が順調になるうえに、悪化したときの辛さを愛猫に体験させずにすみます。

基本的に猫は不調を隠そうとする習性があるので、明らかな異常に気づいたときにはすでに病気が悪化してしまっていることが少なくありません。

たとえ緊急性は高くないように見えても、「何か病気が隠れているかもしれない」と心配になったときは、念のため早めに動物病院で診察を受けておくとよいでしょう。

まとめ

元気がない猫

猫が本気でしんどいと感じていて、すぐに動物病院に連れて行く必要があるときのサインを5つご紹介しました。

猫は自分で飼い主さんに「しんどいから助けて!」と伝えることができません。愛猫からのSOSを見逃さないために、飼い主さんは日頃から愛猫の様子をしっかり観察するよう心がけましょう。

スポンサーリンク