畳とフローリング、猫にとってのメリット&デメリット 猫にやさしいのはどっち?

畳とフローリング、猫にとってのメリット&デメリット 猫にやさしいのはどっち?

現代の家屋ではフローリングの床が多くなりましたが、畳の部屋が好きという人も多いですよね。では、猫にとっては畳とフローリング、どちらがやさしいのでしょうか?それぞれのメリットとデメリットをご紹介します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

1.畳のメリット

畳の上で寝転がる猫

自然素材のイ草でできている畳は、通気性もよく適度な硬さがあって、座ったり寝転ぶと気持ちいいですよね。猫も同じなのでしょう。畳の上で寝ることを好む猫も多いです。

室内飼いの猫は自然と触れ合う機会がほとんどありませんが、畳なら自然の中にいる気分になれるかもしれません。フローリングより柔らかいので、足腰の負担も軽減できるでしょう。

畳は猫が爪とぎをしやすい場所なので、すぐにボロボロになりますが、フローリングと違って1枚ごとに剝がせるため、傷んだらその1枚だけ交換が可能です。

2.畳のデメリット

和室の猫

畳はフローリングより柔らかい分、猫にとっては爪とぎがしやすい場所です。爪が適度に引っかかるので、好んで爪とぎをする猫も多いかもしれませんね。

爪とぎしやすいということは、それだけボロボロになるのが早いということ。交換できるといっても、費用のかかることなので頻繁に交換するわけにもいきませんね。

粗相や嘔吐をした際には「畳の目に汚れが入り込んでしまうので掃除しにくい」というデメリットもあります。また、畳の上で猫が走ったりジャンプすることで、次第に毛羽立ち、見た目も感触も悪くなってきます。

3.フローリングのメリット

フローリングの上の2匹の黒猫

猫を飼っていると、どうしても部屋が汚れやすくなります。しかしフローリングならサッと簡単に拭き取ることができ、猫の粗相や嘔吐なども比較的掃除がしやすいといえるでしょう。

夏場になるとフローリングの床でヘソ天で寝ている猫も多いと思います。フローリングの床はひんやりしていて暑い時は涼しく過ごせるようです。

4.フローリングのデメリット

フローリングで上を見る猫

フローリングの表面はつるつるしているので猫が爪をとぐことは少ないでしょうが、傷がついてしまったら、修理が大変です。畳のように1枚ずつ交換するわけにはいきません。

滑りやすいので、猫が走り回った際に転倒してケガをしやすくなります。フローリングの硬さは、関節に負担もかかります。

また、冬場はフローリングの床は冷えます。体が小さく、床に近いところで生活している猫には寒すぎるかもしれません。

まとめ

畳の上でうつ伏せになる猫

結局のところ、猫はフローリングと畳、どちらが好きなのでしょうか。畳とフローリング両方ある家の場合、どちらかだけにいるということはなく、気温やその日の気分で寝る場所を変えているかもしれませんね。

それぞれにメリット、デメリットもあり、猫によっては好みもあるでしょう。どちらがよりよいと決めるのは難しそうです。

畳にしろフローリングにしろ、いつも清潔にし、猫が心地よく過ごせるようにしてあげたいですね。

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