世にも美しい『ティッキング』を持つ猫種3選
1本の毛がグラデーションのようなカラーになっており、毛先に行くほど色味が濃くなっている被毛のことを『ティッキング』といいます。
ちなみに三毛猫を例にあげると、白・黒・茶の被毛がそれぞれパート分けされた形で生えています。これは1本の毛の中に混在していないので、ティッキングとは明らかに異なります。
今回は、そんな個性的な被毛を持つ猫種を紹介していきます。
1.アビシニアン
アビシニアンの被毛は黄金色を基調とし、毛先に行くほど茶色が濃くなっていきます。大きな耳やスマートな体型も相まって、どこか神秘的な雰囲気をまとった猫です。
神々しい印象が強いアビシニアンですが、とてもフレンドリーで遊び好き。初対面の方やお子様とも打ち解けられる性格の持ち主です。
さらに鳴き声にも特徴があるようで、鈴を転がしたような声色なのだそうです。筆者はまだ聞いたことがないのですが、控えめで美しい声だといいます。
2.ソマリ
顔立ちや被毛の特徴がアビシニアンを彷彿とさせるソマリ。実はアビシニアンの長毛種で、美しい毛並みから「キツネのような猫」と呼ばれています。
毛艶をキープするために、2〜3日に1回はブラッシングをしてあげましょう。ありがたいことにソマリの被毛は抜けにくく、絡まりにくい毛質になっています。
性格は基本的に温厚なのですが、繊細な面があり、やや神経質なところがあります。ストレスがかからないように、その子のペースに合わせて遊んであげるように心がけてください。
またアビシニアンもそうなのですが、活発でアクティブな猫なので、行動面は大人しくないかもしれません。騒音によるトラブルが気になる場合は、絨毯を敷いて足音に備えておいたほうが安心です。
3.シンガプーラ
シンガプーラもティッキングを持つ猫です。灰色の被毛を基調とし、毛先に行くほどグレー味が濃くなっていきます。
大きな瞳が印象的なシンガプーラですが、体型は小柄で、成猫でも2.5kg〜4kg程度の体重に留まることが多いとされています。この身体的特徴から「小さな妖精」と呼ばれ、親しまれています(体格に関しては個体差あり)。
性格は好奇心旺盛で遊び好きで、特に高い場所に乗ることを好みます。コミュニケーションを取ることも得意なので、積極的に関わってあげると喜ぶでしょう。
シンガプーラは小柄の短毛種なので、やや寒さに弱い傾向があります。特に冬場は気を配ってあげてください。目安としては、私達が寒いと感じない程度の室温をキープできれば大丈夫です。
それでも寒いと感じる時に備え、温かい猫用の寝具を用意したり、飼い主さんの布団を解放してあげると良いでしょう。
まとめ
今回は、『ティッキング』と呼ばれる特殊な被毛を持つ猫を3種類紹介いたしました。ちなみに、ベンガルやロシアンブルーもここに属する仲間です。
一度は会ってみたいと興味を持たれた方は、猫カフェに足を運んでみると良いでしょう。百聞は一見にしかずなので、被毛の構造や他の猫との違いがよくわかると思います。
最後に、ティッキングを持つ猫の共通点を紹介いたします。彼らは皆、頭頂部としっぽの被毛が最も濃く、同じ色合いになっています。とてもオシャレで綺麗なので、観察してみてください。