1.粗悪な肉類が使われている
キャットフードの主な原材料は、良質な動物性タンパク源であることが望ましいといわれています。単に肉類がたっぷり使われていればよいというわけではなく、肉類の品質も重視してフードを選ぶ必要があります。なぜならキャットフードには、人間の食用にはできない粗悪な肉類が使用されている可能性も考えられるからです。
注意が必要なのは、原材料に「肉副産物」「ミートミール」「家禽ミール」が含まれている場合です。これらは人間が食べられない骨や羽などの部位が含まれていたり、病気の動物の肉が含まれていたりする可能性があります。
フードの安全性基準の一つであるAAFCO(日本のペットフード公正取引協議会も準ずる)では「血液、毛、蹄、角、皮、糞尿、胃、及び第一胃の内容物を含まない」ものを「ミール」と総称しているため、これらの基準を満たしていることもチェックポイントです。
本来自然界に生きる猫は、精肉ではなく骨や羽、内臓なども同時に摂取しますし、これらの部位には精肉には含まれないビタミンやミネラルを含む利点があります。また、ペットフード安全法によってペットに有害な薬剤類の規制がなされているので、明らかに害悪になるフードが売られることはないはずです。
しかし、含まれる部位や割合によっては消化吸収がしづらく猫の負担になることも考えられますし、新鮮ではない肉を加工する際に防腐剤が使用されることもあります。
粗悪なキャットフードを食べることで、質の悪い肉類や防腐剤を毎日摂取してしまうと、猫の健康に悪影響が出る可能性があります。大切な愛猫には、安全なペットフードの基準を満たしたもの、かつ、できれば人間が食べても問題ないレベルの安全なお肉が使用されたものを与えたいですね。
2.穀物を原材料のメインとして使っている
猫は肉食動物なので、穀物や野菜よりも肉や魚が豊富に使われたキャットフードが体に合っています。しかし穀物は肉や魚よりも安く仕入れることができるため、猫の健康よりもコストを抑えることを優先して、穀物でかさましをしているキャットフードもあるのです。
猫の体は穀物の消化を苦手としているので、穀物を原材料のメインとして使っているフードを食べていると、消化不良を引き起こしてしまうかもしれません。
また猫の中には、穀物にアレルギー反応を示すことがある、という点でも注意が必要な食材です。
愛猫が消化不良を起こしやすい場合や穀物アレルギーの場合は、穀物不使用の「グレインフリーフード」を試してみるのも選択肢の一つです。
消化不良やアレルギーの心配がない猫にも、栄養バランスを考えて穀物よりも肉や魚を多く使用しているフードをおすすめします。
3.危険な添加物を使用している
キャットフードには、着色料や酸化防止剤といった添加物が使用されることが多いです。しかし添加物の中には、猫の健康に悪影響を及ぼすリスクが懸念されているものもあるので、危険な添加物が含まれているキャットフードは避けましょう。
そもそも着色料は飼い主さんの購買意欲をあおるためだけに使われており、実際にフードを食べる猫には特にメリットがない添加物なので、着色料無添加のフードが好ましいです。
また、香料も必要ではない添加物なので、嗜好性に問題がなければ香料不使用のフードを選んだほうが安心です。
一方、酸化防止剤はキャットフードの品質を保持する役割があるので、完全に避けることは難しいかもしれません。
大切なのは発ガン性や毒性が示唆されている人工酸化防止剤を避けて、安全性の高い酸化防止剤を使用しているフードを選ぶことです。
数ある酸化防止剤の中でも「エトキシキン」「没食子酸プロピル」は、気をつけたい酸化防止剤です。
基本的にフードに含まれる添加物の量は一生涯食べ続けても体に害を及ぼさないと研究で示されており、フードを食べてすぐに猫が体調を崩すほど大量の人工酸化防止剤が含まれているわけではありません。逆に保存料が入っておらず劣化しやすいフードを与えることのデメリットも考えられます。
とはいえ、万が一にも愛猫が添加物による悪い影響を受けずにすむように、無添加もしくは天然由来の添加物を使用しているキャットフードを探し、どのようなフードでも時間の経ったものは与えないよう気を配ってあげてくださいね。
まとめ
キャットフードは愛猫の食いつきやコスパの良さも大切ですが、安全性を第一に考えて選びましょう。使用している原材料や添加物はパッケージに全て記載されているので、必ずチェックして、飼い主さんが「これなら安心だ!」と信頼できたものを購入してくださいね。
体に優しくて良質な食事を毎日与えていると、食べたものが愛猫の健康維持をサポートしてくれるはずですよ!