猫の『爪切り』上手くできてる?3つのポイントとやってはいけないことも

猫の『爪切り』上手くできてる?3つのポイントとやってはいけないことも

飼い主さんの多くが苦労する猫のお世話が「爪切り」。定期的に爪を切ってあげないと引っかかって危ないのですが、肝心の猫はこの爪切りのお手入れを嫌がってしまうことが少なくありません。そこで今回は、猫の爪切りを上手に行うコツを紹介します。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

1.毎日少しずつ切っていく

猫の爪切り

猫の爪切りを行うコツは、毎日少しずつ切っていくことです。猫の大半が大事な爪を切られることを嫌がります。加えて逃げ出さないよう拘束されようものなら暴れてしまう子も多いです。1回の爪切りですべての爪を切ることは、飼い主にとって非常に骨が折れる作業です。

そこでおすすめなのが、毎日1本ずつでもいいので猫の爪を切っていくこと。1日1本のペースであれば、そこまで猫も暴れず、飼い主さんの負担も少なく済みます。日数こそかかってしまいますが、焦ることなく気長に取り組むことが猫の爪切りにおいて重要なことです。

2.リラックスしているときに行う

猫の爪切り

猫の爪切りを行う絶好のタイミングは、猫がリラックスしてくつろいでいるときです。猫の機嫌がいいため、爪切りしようとしても抵抗されにくいです。

猫の機嫌を見分けるコツとして、しっぽの動きを観察することが挙げられます。しっぽがゆっくり左右にゆらゆら揺れているときが、猫がリラックスしているタイミングです。

ただし、イライラしているときもしっぽは左右に動く点には注意しましょう。イライラしているときのしっぽの動きは激しめ。しっぽが揺れる速さで判断しましょう。

また、力強く押さえつけたり、しつこく切ろうとすると機嫌を損ねてしまい暴れてしまいます。やさしく慎重に、しかしスピーディーに爪切りを実行しましょう。

3.2人で行うのがオススメ

猫の爪切り

可能であれば、猫の爪切りは2人以上で行う方が楽です。片方が猫を抱きかかえ、もうひとりが爪を切る、というように役割分担することで、手際よく爪切りを行えます。

猫の力は意外と強めなので、ひとりで抱きかかえながら爪切りしようとすると、暴れたとき押さえきれず失敗に終わってしまうケースも少なくありません。2人で役割分担すれば、そのような失敗のリスクを回避しやすくなります。

では、ひとり暮らしで猫を飼われている場合は難しいのかというと、そういうわけでもありません。最近の猫グッズには爪切りをアシストする商品も多数販売されています。そのような商品を活用することで、ひとりでも爪切りしやすくなります。

猫の「爪切り」でやってはいけないこと

猫の爪

猫の爪切りがなかなか大変なのは前述した通りですが、爪切りをする際にやってはいけないこともあります。

  • 力強く押さえつけない
  • しつこく切ろうとしない
  • 深く切り過ぎない

特に気を付けたいのが、猫の爪を深く切り過ぎること。猫爪の根元部分には血管と神経が通っています。専門用語で「クイック」とも呼ばれ、ピンクに色づいている個所がそれに該当します。

猫の爪をしっかり切ろうとすると、このクイックを傷つける危険性があります。クイックにある血管と神経が傷つくと、猫は激しい痛みを感じてしまい出血してしまいます。痛みのあるところは触られるのを嫌がるため、止血にも苦慮します。

また、一度痛い目に遭うと、猫は爪切りに対して、恐怖・トラウマを覚えてしまい次からの爪切りがさらに大変になるため、深く切り過ぎないよう注意してあげましょう。

ポイントは爪の透明部分だけを切ること。不安な方は、先端のとがった部分だけ爪切りするようにしましょう。

まとめ

猫の爪切り

猫の「爪切り」は、室内猫の飼育において必須のお世話です。

猫の爪切りを怠ると、カーテンやカーペットなどに爪が引っかかり、思わぬ事故を引き起こす危険性があります。

肝心の猫が切らせてくれず苦労される方も多いですが、猫を守ってあげられるのは飼い主さんだけです。

今回紹介したコツを参考に工夫しながら、猫の爪切りに挑戦してみてください。

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