猫の『遠吠え』のような鳴き声の意味3つ!病気の可能性や止めさせたいときの対処法

猫の『遠吠え』のような鳴き声の意味3つ!病気の可能性や止めさせたいときの対処法

猫の鳴き方はいろいろありますが、実は犬のように「遠吠え」のような鳴き声をすることがあります。猫の遠吠えはどのような時にして、どのような意味があるのでしょうか。病気の可能性や対処法もご紹介します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫の「遠吠え」のような鳴き声の意味

鳴いている猫の顔

「遠吠え」と聞くと一般的には犬を想像すると思いますが、実は猫もこの遠吠えのような鳴き声をすることがあります。

では、猫が「遠吠え」のような鳴き声をするのには、どのような意味があるのでしょうか。

1.要求

お腹が空いた、遊んでほしいなどの要求のために、遠吠えのように鳴くことがあります。

猫は仲間同士で鳴いてコミュニケーションをとることはあまりなく、多くは人とコミュニケーションをとるために鳴いていると言われています。遠吠えのような鳴き声をして飼い主さんの注意を引こうとしているのです。

2.不安

猫は不安や寂しさがあると、遠吠えのような鳴き声をすることがあります。みんなが寝静まってから寂しくなって、遠吠えのように鳴いてしまうことがあるのです。

また、老猫が遠吠えのように鳴くこともあります。猫は年をとると飼い主さんのそばにいたがるようになります。加齢によって体が衰えて、不安や欲求不満を感じるようになると鳴くことがあるのです。

3.発情

避妊手術を受けていないメス猫は年に数回発情し、普段とは違う鳴き方で夜中に大きな声で鳴くようになります。オス猫に自分の存在を知らせるために鳴いているのです。

未去勢のオス猫は、メス猫の鳴き声やフェロモンに反応して鳴くようになります。猫の発情期の行動は他にもあり、飼い主さんが困ってしまう状況になることもあります。

繁殖を希望しないのであれば、避妊去勢手術をするのが一般的です。生殖器系の病気のリスクを減らすメリットもあります。

猫の「遠吠え」のような鳴き声は病気の可能性も

獣医に体を触れる白黒の猫

高齢の猫が遠吠えのような鳴き声をする場合、甲状腺機能亢進症や認知症などの病気が考えられます。

甲状腺機能亢進症は10歳以上の猫に多く見られる病気で、食べているのに太らない、活発になる、下痢や嘔吐などの症状がみられます。

認知症は、睡眠のサイクルが変化して昼間寝ていることが多く、夜に活動するようになり、夜中に大きな声で鳴くことがあります。

また、その他の病気による痛みで鳴いていることも考えられます。愛猫に気になる症状が見られたら、早めに動物病院を受診しましょう。

猫の「遠吠え」のような鳴き声の対処法

遊ぶ人と猫

高齢の猫や気になる症状がある場合は、まず動物病院に相談をしましょう。

ごはんの要求で遠吠えのような鳴き声をする猫の場合は、食事の量や食事の回数を見直してみましょう。飼い主さんと遊ぶ時間を増やしてストレスや寂しさを減らすことも大切です。

夜中の要求に困っている場合は、無視をして「鳴いても構ってもらえない」ということを猫に学習してもらいましょう。

まとめ

イカ耳で鳴いている猫

猫の遠吠えのような鳴き声には、飼い主さんへのお願いや寂しさを伝えるという意味があります。

また、発情期特有の行動で遠吠えのように鳴くこともあります。

しかし、病気が原因で大きな声で鳴いている場合もあります。

猫の遠吠えのような鳴き声を止めさせるには、それぞれの原因に合わせた対応が必要です。

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