1.甘えたい時、要求がある時
猫は飼い主さんに甘えたくなると、高い声で「んー」と鳴いてアピールすることが多いです。「んー」というのは子猫が母猫を呼ぶ時の鳴き声でもあるので、愛猫が「んー」と鳴いて甘えてくる場合は、飼い主さんを母猫のような存在だと思っているということでしょう。
飼い主さんに対して信頼と愛情を寄せているからこその甘え方なので、ぜひ母猫になったつもりで愛猫の気持ちに応えてあげてくださいね。愛猫が満足するまで体をなでたり優しく声をかけたりすると、さらに絆が深まるはずですよ。
また猫は「おやつが食べたい」などの要求がある時にも、「んー」と鳴いて飼い主さんにアピールします。飼い主さんはその時の状況や愛猫の様子から何を要求しているのかを察して、できるだけ要求に応えてあげてくださいね。
ただし可愛いおねだりにキュンとした飼い主さんが何でも言うことを聞いてしまうと、愛猫がどんどんワガママになってしまう可能性も…。ワガママをエスカレートさせないために、無理な要求にはしっかり「NO!」と伝えましょう。
2.リラックスしている時
猫はリラックスしている時にも、「んー」といつもより気の抜けた鳴き方をする傾向があります。
愛猫がのんびりくつろいでいるタイミングや、ウトウトとお昼寝をしているタイミングで飼い主さんが話しかけると、「んー」と半分寝ぼけているような可愛いお返事が聞けるかもしれませんよ♪
3.仲良しな相手といる時、仲良くなりたい相手に近づく時
飼い主さんや同居猫など仲良しな相手といる時に、猫は「んー」という鳴き方をします。基本的に猫が「んー」と鳴くのは、信頼している相手や大好きな相手とコミュニケーションをとる時です。
心を許せる相手の前では、我々人間も話し方がくだけたものになりますよね。おそらく猫も同じように、仲良しな相手といると「にゃー」よりも若干気の抜けた「んー」という鳴き方になるのでしょう。
また猫は縄張り意識が強い動物なので、仲良くなりたい相手に近づく時にも「んー」と鳴くことで「敵意はありませんよ~仲良くしたいだけですよ~」とアピールします。相手の警戒心を解くために、猫なりの配慮をしているのですね。
もしも猫を飼い始めたばかりでまだ仲良くなれていない時に、愛猫が「んー」と鳴きながら近づいてきた場合は、仲良くなるチャンスということです!
4.警戒している時
猫が「んー」と鳴く時は、好意的な気持ちや信頼の気持ちの表れであることが多いのですが、低い声で「んー」と鳴く時は警戒しているサインなので要注意です。
鳴き声に怒りや不満がはっきりと表れるので、甘えている時などの「んー」とは違うことが飼い主さんにもすぐにわかるでしょう。
警戒している猫に近づくと、噛みつかれたり引っかかれたりすることもあるので危険です。愛猫の気持ちが落ち着くまでは、構わずにそっとしておきましょう。
警戒中の猫に他の猫がちょっかいをかけるとケンカが発生してしまうので、多頭飼育をしている場合は猫同士の接触にも注意してください。
まとめ
今日のねこちゃんより:ノキア♂ / 6歳 / キジシロ / 6kg
言葉を使ったおしゃべりはできなくても、猫はさまざまな鳴き声を駆使して飼い主さんに気持ちを伝えてくれています。愛猫が「んー」と鳴いている時は、飼い主さんに甘えたかったり何か要求があったりする場合が多いので、愛猫の気持ちを察して対応してあげましょう。
ぜひ猫の鳴き声について理解を深めて、もっと愛猫とのコミュニケーションを楽しんでくださいね!