1.子猫用フードを与えない
まず挙げられるのが、子猫期に子猫用フードを与えないこと。子猫は成長するために大人の猫より多くの栄養を必要とします。そのため、子猫に与えるフードは月齢に応じた子猫用フードを与えることが望ましいです。適当なフード選びをしていると、成長に必要な栄養を十分満たせないかもしれません。
また、月齢ごとに給餌量を見直すことも大事なことです。子猫期の給餌量はこまかく変動しやすく、目分量で与えることも栄養不足を招く要因となります。子猫用フードのパッケージ裏には、給餌量の目安が記載されていることが多いため必ず参考にしましょう。
2.適切なしつけをしない
続いて挙げられるのが、子猫期に適切なしつけをしないことです。前提として、社会性が低い猫に犬のようなしつけを施すのは困難です。だからといって、何もしつけないのはよくありません。子猫に対して「これをやったら怒られる」「飼い主さんが悲しそうにする」ということを最低限認識させなければ、成猫になってからも飼育に苦労してしまいます。
なお、子猫にしつけるべきことの代表格は「甘噛み」です。元々、子猫は歯固めなどを兼ねて様々なものに甘噛みします。当然、飼い主さんの手を噛むことも多いのですが、このとき甘噛みを許し続けていると成猫になってからも噛み癖が残ってしまいます。
子猫に甘噛みされたら短く静かに「ダメ!」と叱り、甘噛みを拒否しましょう。個体によって時間はかかりますが、地道に続けていけば次第に子猫も「噛んではいけない」と理解していきます。
3.体罰を与える
上記で「適切なしつけが必要」と述べましたが、だからといって猫に体罰を与えるのはNGです。絶対何があってもしてはいけません。猫のしつけの一環として軽めに叩くなどの体罰を行ってしまう飼い主さんは多いですが、これは子猫の成長において好ましくありません。
しつけの意味を理解できない猫からしてみれば、どうして飼い主さんから攻撃を受けたのか分からず、恐怖を覚えます。しつけとしての効果もあまり期待できないでしょう。むしろ、飼い主さんに対して警戒心を抱き信頼関係が壊れる恐れもあります。
たとえしつけ目的であっても、猫に対して叩くなどの体罰を与えるのは避けましょう。
4.早期に母猫から離してしまう
早いタイミングで子猫と母猫を離してしまうのも、好ましい行動ではありません。
猫は人間よりも成長が早い動物ですが、あまりにも母猫との別離が早いと猫の成長に悪影響を及ぼす可能性があります。個体によっては、分離不安やウールサッキングなどの不調を引き起こすことも考えられます。
子猫の親離れの目安は、生後3~6ヶ月前後といわれています。その期間はできるだけ子猫と母猫を一緒に過ごさせてあげましょう。
まとめ
猫にとっても子どもの時期は非常に重要なもの。適切な育て方をすることで、心身ともに健やかに成長し大人猫になってからも問題行動なく暮らせるようになります。
今回の記事を参考に、子猫の育て方を見直してみてください。