猫が部屋の隅で丸まってしまう理由は?
猫によっておちつく場所やお気に入りの場所は異なりますが、なかでも「部屋の隅がお気に入りでよく過ごしている」という猫はかなり多いと思います。
部屋の隅で丸まって過ごすのが習慣になっている猫もいますが、そもそもどうして部屋の隅で丸まることがあるのか、気になる人もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、猫が部屋の隅で丸まる理由について解説してまいります。部屋の隅で丸まっている愛猫を見かけた際、飼い主さんがやってはいけないNG行為もあるのでそれも併せて紹介いたします。
1.静かに過ごせるから
部屋の隅は、部屋の中央に比べて物音が届きにくい静かな空間ともいえます。また、人の動線から外れていることも多いでしょう。
そのため、猫が静かにゆっくり過ごしたいと思った時に部屋の隅はぴったりな場所なのかもしれません。静かにくつろぎたくて部屋の隅に行って丸まる時は、気持ちよく眠る時と同じように丸まっているでしょう。
このような時は「誰にも邪魔されたくない!」と思っていることが多いため、むやみに猫に近づいたりスキンシップを図るのはやめておきましょう。静かにそっと見守りながら休ませてあげるのがおすすめです。
2.警戒しているから
「聞き慣れない物音や大きな物音がする」「同じ部屋の中に苦手な相手や見知らぬ人がいる」「機嫌が悪くなるような出来事があった」というような場合、警戒して部屋の隅に避難して丸くなる猫も多いと思います。
身の安全を確保して不安な気持ちを落ち着けるために、誰かに邪魔されにくい部屋の隅に逃げて、体を丸めて身を潜めているのでしょう。このような場合も、むやみに猫に近づくのはやめましょう。その代わり、何に警戒しているのかを突き止め、それを取り除いてあげる必要があります。
警戒して部屋の隅に潜んでいる時は、くつろいで丸くなっている時とは違って床に伏せた状態で体をできるだけ小さくするように縮こまって丸くなっているでしょう。
このような様子がよく見られる場合、猫にとっての不安要素(苦手な音や相手、嫌がる行為)を可能な限り取り除くと共に、キャリーやドーム型のベッド、高い所など、猫が「ここにいれば安全」と思える場所をいつでも使える環境を整えてあげましょう。猫が安心してくつろげる環境作りを日ごろから心掛けることをおすすめします。
3.体調不良だから
猫は体調が優れない場合、静かな場所で安静に過ごすために部屋の隅で丸まることがあります。この場合は、明らかに元気がなかったり、体の見た目や食欲などにも異変があるかもしれません。
ご存じの通り、猫には体調不良を敵に悟られないようにするという動物の本能が強く残っているので、敵がいない現代でも体調不良を隠す傾向にあります。愛猫の様子に少しでもおかしいと思うところがあったら、放っておくのはNGです。できるだけすみやかにかかりつけの獣医師さんに相談するのがベストです。
まとめ
猫が部屋の隅で丸まっているときは、「静かにくつろぎたい」「何かを警戒している」「体調が悪い」というような理由がまず考えられます。
もし部屋の隅で愛猫が丸まっているのを見かけたら、むやみに愛猫とスキンシップをとろうとしたり近づいたりするのはやめておきましょう。何かに警戒している様子はないか、体調が悪そうな様子はないかを確認し、気持ち良さそうにくつろいでいる場合には邪魔にならないようにそっと見守りましょう。