【土用の丑の日】猫は『うなぎ』を食べるの?4つの効果と与える場合の注意点とは

【土用の丑の日】猫は『うなぎ』を食べるの?4つの効果と与える場合の注意点とは

夏の「土用の丑の日」といえば「うなぎ」ですよね。実は、猫もうなぎを食べられます。ここでは、うなぎに多く含まれる栄養素の働きと、猫にうなぎを与えるときの注意点を紹介します。土用の丑の日に猫と一緒にうなぎを食べる場合のヒントにしてくださいね。

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

1.目や皮膚の健康に役立つ

桶の中のうなぎ

うなぎには、ビタミンAがとても豊富に含まれています。

ビタミンAは、目の健康や健やかな被毛や皮膚をつくるために必要で、粘膜の保護や骨の成長にも関与しています。

猫はカロテンからビタミンAを体内で合成することができないので、食事から十分な量を摂取しないといけません。

2.疲労回復に役立つ

疲れたポーズの猫

人間で「うなぎは疲労回復に効果がある」と言われるように、うなぎにはビタミンBがたくさん含まれています。

疲労回復に役立つ代表的なビタミンBにはビタミンB1とビタミンB2がありますが、うなぎにもそのどちらも豊富に含まれています。

3.歯や骨を丈夫にする

猫の歯

カルシウムは、骨や歯に必要な栄養素として有名ですよね。うなぎにはそのカルシウムだけでなく、カルシウムの吸収や骨への沈着を促進するビタミンDも豊富に含まれています。

4.抗酸化作用

若々しい猫

うなぎには、ビタミンAやB1ほどではありませんが、ビタミンEも多く含まれています。

ビタミンEと言えばアンチエイジングの効果が注目されているビタミンですが、それは抗酸化作用によるものです。ビタミンEは細胞を酸化ストレスから守り、アンチエイジングだけではなく健全な成長と健康の維持のためにも必要です。

猫にうなぎを与えるときの注意点

うなぎの素焼き(白焼き)

いくら体に必要な栄養素だとしても、もちろん猫に与えてよい量には限度があります。今回紹介した栄養素にも、過剰に摂取することによって中毒になるものもあります。

また、うなぎは脂肪が多いという点でも注意が必要です。大量の脂肪を摂取すると、カロリーの過剰摂取や下痢を起こしたりするだけではなく、急性膵炎を起こす危険性があります。

愛猫にうなぎを与えるときは、一度に大量に与えないでください。トッピングや手作り食の材料などとして、少量を与えるのみにしましょう。

また、うなぎはうなぎでも、調理方法に配慮する必要があります。タレなどの調味料を使って焼きあげる「蒲焼」は、猫にはNGです。人間にとってはおいしい蒲焼のタレですが、猫にとっては塩分も糖分も多過ぎなのです。

猫にうなぎを与えるときは、味付けはせず、素焼き(白焼き)が鉄則です。また、小骨が柔らかくなるように処理されたうなぎを与えましょう。

まとめ

お皿の前に座る猫

「猫ってうなぎを食べて大丈夫なの!?」と驚く人もいるかもしれません。しかし今回解説しましたように、量や味付けなどに気を付ければ、猫にうなぎを与えることができます。

実は、キャットフードや猫のおやつには、うなぎが使われている商品もあるのをご存じでしょうか。

猫専用に作られたそのようなフードやおやつを与えたり、白焼きの脂肪分を落としたものを与えたりして、土用の丑の日を愛猫と一緒に楽しんでみるのもいいですね。

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