猫のケアは『コットン』がおすすめ♪4つの部位別ケア方法を要チェック!

猫のケアは『コットン』がおすすめ♪4つの部位別ケア方法を要チェック!

猫の目元や耳の汚れなど、お手入れを必要としている時は『コットン』を使うと安全です。今回は、各部位ごとのケア方法やコットンの使い方などを詳しく解説いたします。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

猫のケアは「コットン」が便利♪

耳のケアを受ける猫

柔らかくてお肌に優しいコットンは、猫のケアでも大活躍するマストアイテムなのです。今回は、各部位ごとに適した使い方やケア方法について詳しく解説いたします。

1.目元のケアは湿らせたコットンで

猫の目元を見ると、時々乾いた目やにが付着していることがありますよね。既に取れかけたものは指の腹で取ってしまえば良いのですが、手強そうなものは湿らせたコットンを使うと取れやすくなります。

まずは猫の体温と同じ38℃のぬるま湯を用意します。そこにコットンを浸し、適度に水分が残るように絞ります。これで準備は完了です。

ケアをする際の向きは、正面よりも背後からのほうがソフトに拭いてあげられるでしょう。

水分を含んだコットンに人差し指を乗せて優しく拭き取ります。あくまでも軽く、摩擦が起きないように注意してください。

また、目を傷つけてしまわないようくれぐれも注意してください。あまりに嫌がる時は無理をしないことが大切です。

ちなみに、ペルシャ系の猫やエキゾチックショートヘアなどの猫種は、目と鼻を繋ぐ鼻涙管が狭くなっているので目やにが出やすくなります。涙やけ予防のためにも、毎日清潔にしてあげてください。

2.そのまま鼻のケアも

目元のケアをしながら、そのままコットンを下にスライドさせると 鼻筋のケアもできます。黒い鼻くそのようなものが出ていれば、目やにと同様に優しく拭き取ってあげましょう。

尚、鼻の中にこよりを詰めたりするのはNGです。あくまでも外側に出たものだけを取り除いてください。

3.顎の下の汚れが目立つ時はオイルを

顎を拭いてもらう猫

猫の顎の下は皮脂が溜まりやすく、放置すると顎ニキビを作ってしまいます。

幸いにもこの部位は撫でられると気持ち良いと感じる猫が多いので、スキンシップを取る際に、湿らせたコットンでマッサージをするように拭き取ってあげると良いでしょう。

汚れが目立つ時は少量のオリーブオイル(サラダ油でもOK)を含ませたコットンを軽くあてるようにしてください。

割いたコットンの1枚を伸ばした状態でオイルを付けると使いやすくなります。それを20秒ほどあてておくと、フェイスパックのような役目を果たしてくれます。仕上げに軽く拭き取ったら終了です。

4.耳掃除もコットンなら安全!

耳掃除の定番といえば綿棒ですが、猫の場合は耳の奥に入り込んでしまう恐れがあるので、あまりおすすめできません。

そこで便利なのがコットンです。割いたコットンをさらに細かくし、水分を含ませます。これで耳の内側を優しく拭き取っていきます。目に見える範囲の耳垢は取ってしまって大丈夫です。

仕上げに乾いたコットンで拭いてあげてください。尚、耳のお手入れは専用のクリーナーもあります。特に汚れが気になるようであれば、そちらをコットンに染み込ませて拭き取ると良いでしょう。

特に折れ耳のスコティッシュフォールドや、耳に飾り毛がある長毛種の猫は耳が汚れやすい傾向にあります。こまめにケアをしてあげてください。

汚れが頻繁に溜まったり、痒みがある場合は外耳炎を起こしている可能性もあるので動物病院で診察を受けましょう。

まとめ

顔を拭いてもらう猫

皮膚を傷つけることなく使用できるコットンは、猫のケアにも最適。

最初は抵抗するかもしれませんが、手短に済ませて痛い思いをさせなければ少しずつ慣れていくでしょう。眠たそうにしている時や、リラックスしているタイミングを狙うとやりやすいと思います。

猫は自分でも顔を洗っていますが、人間の洗顔のように全体を網羅するのは困難です。飼い主さんの手で優しくケアしてあげてください。

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