1.気温の低下
気温が低いとき、猫は体温を維持したり、体力を温存したりするため、普段よりも動きたがらなくなります。動きたくないので水を飲みに行く回数が減ったり、動く量が減ることで水を飲む必要性が減ったりして、おしっこの回数や量も減ってしまうことになります。
水分摂取量が減ったり長時間おしっこを貯めてしまうことでおしっこが濃くなり、おしっこに含まれる成分によって結晶や結石ができ、それによって尿石症や膀胱炎などを引き起こすことがあります。
猫の飲み水をぬるま湯にしたり、器の大きさや素材を変えたりすると水を飲む量が増える場合があります。エアコンなどで室温の調節をして猫が活発に動く環境を整えたり、水飲み場を増やしたりして、できるだけたくさん猫が水を飲んだりトイレに行くようにしてあげましょう。
2.環境の変化
猫は環境の変化に敏感な動物です。キャットフードを変更した、引っ越しをした、新入り猫を迎えたなどの変化があるとストレスを感じ、お気に入りの安心できる場所からあまり動かなくなることで一時的に水を飲む量が減ったり、トイレに行く回数が減ったりすることがあります。
しかし、環境に慣れてくると元通りになることがほとんどです。警戒心が強い性格、臆病な性格の猫には、ストレスを与えないためにできるだけ環境の変化が少なくなるように工夫してあげましょう。
例えば、引っ越しをしても猫が使っていた物は新しい物に変えずに今までの物を使ったり、新入り猫と対面は少しずつ時間をかけて行ったりするのがおすすめです。
また、猫がいつも過ごしている場所の近くにトイレを置いて、トイレに安心して行きやすくしてあげるのも良いでしょう。
3.トイレが気に入らない
猫はトイレの形や砂の種類、設置場所などが気に入らないなどの理由でトイレを使わず我慢してしまったり、布団や畳などトイレではないところで排泄をしてしまったりするケースがあります。
もしトイレに関して何かを変えた後にトイレの回数が減ったのなら、その変化が理由かもしれません。まずは元に戻してあげましょう。
トイレや猫砂はさまざまな種類が販売されていますので、色々と試して猫が気に入るものを見つけてあげましょう。
まとめ
猫がトイレに入る回数が減ったとき、気温の低下や環境の変化、トイレが気に入らないことなどが原因として考えられます。
ただし、病気が原因の可能性もあります。24時間おしっこをしない、食欲や元気がないなどの異変があるときは、すぐに動物病院を受診しましょう。