️『妊婦さん』と猫との暮らしに潜む危険性
そもそも、妊娠している体で猫と一緒に暮らしても大丈夫なのでしょうか。
もちろん、妊娠しても一緒に暮らし続けて大丈夫です。
動物の持つ細菌やウイルスによって感染を起こしてしまう危険性は念のため考える必要があります。
特に一番心配なのは、「トキソプラズマ症」という人獣共通感染症です。
猫が終宿主と言われ、人を含む全ての哺乳類や鳥類が中間宿主として感染していきます。およそ人類の3分の1が感染していると言われてます。妊娠中に感染すると、死産や自然流産を起こします。胎児に感染してしまった場合は、精神の発達遅れ、視力の障害、脳性麻痺など重症化する危険性が高いです。
人間は、感染猫が糞便中に出したオーシストを飲み込んでしまったり、感染した中間宿主の内臓や肉を火をよく通さず食べた場合に経口感染しますので、注意が必要です。
️猫と暮らす『妊婦さん』が気を付けるべき注意点
ではここからは、猫と暮らす『妊婦さん』が気を付けるべきポイントについて解説します。
1.猫を屋外に出さない
完全に室内で暮らしている猫は、トキソプラズマ症に感染するリスクが低いです。
室内や室外を行き来している猫、外で暮らしている猫との接触を避けることが大切です。万が一脱走をして、感染しているネズミや鳥を食べてしまうと室内で暮らしていてもトキソプラズマ症に感染します。愛猫を外に出さないことが肝心です。
2.猫トイレの掃除を避ける
妊娠している間は、猫のトイレを他の家族に任せましょう。
トキソプラズマだけではなく、その他の細菌やウイルスへの感染も心配されます。感染源になりやすい糞便を扱うトイレ掃除は、他の家族にお願いしましょう。もしくは、糞便に直接触れないよう使い切りの手袋をして掃除を行なってください。そして終了後は必ず手洗いをしましょう。
3.猫のワクチン接種を必ず行う
必ず猫にワクチン接種を行い、感染症へのリスクを低くしましょう。
ワクチン接種によって予防できる感染症は多くあります。猫にとっても体力的な負担が少なくなります。人間も、一緒に暮らす猫に対しての心配事やストレスが軽減し良いことずくめです。
4.庭いじりではゴム手袋をする
妊娠中は、他の猫や動物の糞便と関わらないようにすることも大切です。
庭の土中には、猫をはじめ色々な動物の糞便が存在しています。土をいじるときは必ずゴム手袋をして、直接土に触れないようにしておきます。そして、庭いじりをした後は必ず手だけではなく足も清潔にしましょう。
️まとめ
猫と暮らす『妊婦さん』が気を付けるべきこととは?4つの注意点と理由を解説についてお伝えいたしました。
新しい生命をお腹に宿している嬉しい妊娠中です。しかし、ちょっとしたことが気になってストレスを溜めてしまうかもしれません。
神経質になりすぎることはありませんが、今回の記事を参考にして、安心な猫との暮らしを続けられるよう、できる事から始めてみてはいかがでしょうか。