子猫を保護したら必ずすべきこと3つ!既に猫が居るお家の場合の対応法も

子猫を保護したら必ずすべきこと3つ!既に猫が居るお家の場合の対応法も

外で子猫を見かけたら、保護して命を救いたいと思う方もいることでしょう。子猫の飼い主になって自宅で育てるにせよ、一時的に保護するにせよ、保護してすぐにやらなくてはならないことがいくつかあります。子猫を保護したら必ずすべきことと、猫が居るお家での対応について解説します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

子猫を保護したらすべきこと

病院で診察を受ける子猫

1.動物病院へ連れて行く

子猫が弱っているかどうかにかかわらず、保護した時はまず動物病院に連れて行きましょう。動物病院では、保護した子猫に対して以下ことをしてもらう必要があります。

  • 健康状態のチェック
  • 年齢や性別の確認
  • ノミやダニの駆除
  • 感染症の検査
  • ワクチン接種(生後2か月を過ぎている場合のみ)

元気そうに見えても何らかの病気を抱えている場合がありますし、外で生活していた猫は寄生虫や感染症のリスクも高いです。保護したその日のうちに、獣医師に診てもらうことをおすすめします。どうしてもすぐに病院に行けない場合は、寄生虫や感染症に注意しつつ自宅で必要なケアをしましょう。

2.子猫の寝床を整え、体を温める

子猫が安心して過ごせるように、居心地のよい寝床を用意しましょう。とりあえずの寝床は段ボール箱などに、タオルとペット用トイレシートを敷いたものでOKです。猫は暗い場所にいるほうが気持ちが落ち着くので、箱の上をタオルや毛布で覆ってあげるとよいでしょう。

また子猫は体温調整が苦手で寒さに弱いので、しっかり体を温めてあげる必要があります。寝床にタオルを巻いた湯たんぽを置いて、子猫が過ごす空間の気温が30度くらいになるよう調整しましょう。お湯を入れたペットボトルをタオルで包むと、湯たんぽの代わりになって便利ですよ。

人間は体を温めたい時にお風呂に入ることが多いですが、子猫は体が濡れるとさらに弱ってしまうので、お風呂に入れるのはNGです。たとえ汚れが気になっても、体を濡らして綺麗にするのは危険なのでやめてくださいね。
もしお風呂に入れたい場合は環境になれてからにしてください。

3.子猫のお世話に必要なものを用意する

子猫を保護したその日から、最低限お世話のために必要なものがいくつかあります。すぐに使う以下の4つのアイテムは、急いで用意しましょう。

  • 栄養補給ができるフード、もしくは猫用ミルク
  • 新鮮な水
  • フードと水の容器
  • ペット用トイレシート

離乳前の子猫は猫用ミルク、生後4週齢以上の離乳した子猫は、ぬるま湯でふやかした子猫用のフードで栄養補給します。猫用ミルクが手元にないからといって人間用の牛乳を与えると、子猫がお腹を下してしまう可能性があるので注意してくださいね。

ミルクとフードのどちらを与えるべきか、どのように与えたらよいかなどは、獣医師に年齢をチェックしてもらったうえで相談するとよいでしょう。

猫が居るお家での保護猫への対応

段ボール箱から顔を出す子猫

既に猫を飼っている場合は、保護した子猫から先住猫に寄生虫や感染症がうつらないように注意する必要があります。動物病院で検査を受けて、子猫に寄生虫と感染症の可能性がないことが確認できるまでは、先住猫と子猫を接触させないようにしてください。

先住猫の生活を乱してストレスを与えてしまうのはよくないので、先住猫の過ごす部屋とは別の場所に子猫用のスペースを設置して、しばらくは子猫を隔離した状態でお世話をしましょう。先住猫はいつもと変わらない環境で、快適に過ごせるよう配慮することが大切です。

もちろんトイレや食器の共有はNGですし、子猫のお世話をした後は綺麗に手を洗ってから先住猫に触れてくださいね。寄生虫や感染症のリスクは飼い主さんにもあるので、子猫に触れる時は使い捨ての手袋を着用するとより安全です。

保護した子猫の命はもちろん、先住猫の健康と平穏な暮らしも、しっかり守ってあげてくださいね!

まとめ

手のひらの上の子猫

子猫の保護は、ただ安全な家の中に連れて帰るだけでは終わりません。

必要な対応を怠った場合には、子猫の命を守れないだけでなく、保護したあなた自身や一緒に暮らしているご家族、そして先住猫に寄生虫や感染症のリスクが発生してしまいます。外で暮らしていた猫との接触は、十分な注意が必要だということを忘れないでくださいね。

そして子猫の保護を決めたからには、責任を持って必要なケアをしましょう。適切なお世話をせずに子猫を弱らせてしまうことがないように、子猫のためにできることを精一杯してあげてください。子猫の育て方やケアの仕方がわからない場合は、動物病院で獣医師にアドバイスをもらうと安心ですよ。

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