猫にとって超キケンな『人間用アイテム』4つ!理由や対策方法も合わせて解説

猫にとって超キケンな『人間用アイテム』4つ!理由や対策方法も合わせて解説

室内暮らしであっても、思わぬ物が猫にとって危険であることは珍しくありません。一見、問題なさそうな物でも、実は猫に有害な物質を含んでいるケースも。今回は、猫を飼うなら気を付けたいアイテムを紹介します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

1.アロマオイル

アロマオイル

猫にとって危険な人間用アイテムの代表例がアロマオイルです。アロマオイル、もしくはエッセンシャルオイル(精油)は植物エキスを凝縮した物です。猫は人間や犬のように、植物成分を適切に解毒する回路が肝臓に十分備わっていないため、中毒症状を引き起こす危険があります。

特に危険なのがティーツリーオイル。海外のオーストラリア・ティーツリー産業協会では、猫に対して強く禁忌と警告しているほどです。直接舐めるのは当然危険ですが、毒性以外にも強い香りがストレスとなる懸念もあるため嗅がせることも避けた方が無難です。

2.薬

薬

人間用の医薬品も猫にとって危険な物です。猫は薬なんて、そうそう手を出さないと思われがちですが、好奇心旺盛な子は興味本位で舐めたりするケースは十分考えられます。動物病院で処方される薬の中には、人間用と同じ成分が使われているケースはあります。

しかし、それらは動物用に適した用法・用量に調整されており不用意に摂取させるのは危険です。特に解熱剤・鎮痛剤などに使用されている成分は、危険な中毒症状を招きやすいです。猫が薬に近づかないよう、飼い主さんが適切に管理しておきましょう。

3.サプリメント

サプリメント

薬と同じく危険度が高い物が、サプリメントです。特にαリポ酸を含む製品は絶対に近付けてはなりません。αリポ酸はアンチエイジングやダイエット効果が期待できると女性に人気な成分。しかし、猫にとってこのαリポ酸は猛毒です。少量でも中毒症状を引き起こし、重篤な場合、命を落とすケースもあります。

注意したいのが、猫はαリポ酸に興味を抱きやすいところ。理由は明確になっていませんが、αリポ酸に興味を示す猫は多い傾向にあります。とはいえ、猫にとって危険な物質であることには変わりありません。サプリメントの類は必ず猫が近付けない場所に保管しましょう。

4.塩素系漂白剤

漂白剤

頑固な染み汚れなどを漂白するときに活躍することが多い塩素系漂白剤も猫に危険なアイテムです。原液は勿論、希釈液を舐めただけでも猫に危険な症状が現れます。塩素系漂白剤に含まれる次亜塩素酸ナトリウムは、猫が興味を惹かれやすい臭いを発します。漂白などするときに漬け置きして放置していると、その液体を舐めてしまう恐れがあります。

猫を飼育されている方は、目を離した隙に猫が近付かないよう、猫を隔離してから塩素系漂白剤を使用しましょう。

まとめ

部屋で眠る猫

今回紹介した猫に対して有害なアイテムは、あくまで危険と言われている物の一部に過ぎません。私たちの日常生活の中には、猫に対して危険な物がさらにたくさん存在します。この機会に、どういった物が猫に危険なのかを調べ室内の物を整理してみてはいかがでしょうか。

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