愛猫の『血液型』って知ってる?人とは違う3つの種類と検査方法も解説

愛猫の『血液型』って知ってる?人とは違う3つの種類と検査方法も解説

血液型は猫にもあります、当たり前ですよね!いざという場合に愛猫の身体を安全に守れるように、この度は血液型について知っておきましょう。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

︎血液型を知って何が良いの?

輸血をしている猫

緊急事態など輸血の必要な場合は、その猫に合っている血液型を使用しなければなりません。

貧血が起きている、事故などにより大量出血が起こる、腫瘍や免疫性の疾患があるなど、輸血をしなければならない場面があるかもしれません。

異なる型の血液を輸血してしまえば副反応が起こり、逆に命を縮めてしまうことになります。

︎猫の血液型は3つあります!

はてなという表情の猫と?

血液型は、赤血球の表面にある抗原の種類によって決定します。

血液型の分類法は数多く存在しますが、人間はよくご存知の通り、A型、B型、O型、AB型のABO式とRh式が一般的に用いられています。

猫は「猫AB式」で「A型」「B型」「AB型」の3つに分類されるところが人間とは異なります。人間にあるO型やRh式はありません。

︎猫の血液型は何が多いの?

猫用A型の輸血バッグ

血液型の種類では日本ではA型が圧倒的に多いそうです。そしてB型が少し存在し、AB型はほとんどいないようです。

両親の遺伝子を受け継ぐのは人間と同じで、父猫と母猫の遺伝子から組み合わせが決まります。日本で生まれている雑種猫の70〜80%近くは、A型と言われています。

逆に、ラグドール、ヒマラヤン、ペルシャ、スフィンクス、アビシニアンはB型割合がが多くなるそうです。

猫種によって、血液型分布に変動があるのも興味深いですね。

︎血液型の検査はどうするの?

血液を採取されている猫

ほとんどの動物病院で、血液型の検査をすることが可能だそうです。

まずは血液に含まれる成分から判定キットを使用して調べます。そして、患者の血液と供給をしてくれる血液とを混ぜて、溶血や凝集反応を肉眼で調べるクロスマッチ(交差適合試験)を行い血液型が決定します。

︎まとめ

注射針を見ている猫

愛猫の『血液型』って知ってる?人とは違う3つの種類と検査方法も解説についてお伝えいたしました。

愛猫の血液型はどれか、ちょっと気になるところですよね。血液型と言えば性格ですが、人間のように型によってタイプが異なることはないそうです。

愛猫の命を守るためにも、機会があれば血液型を調べておくことも大切なのかもしれませんね。

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