猫吸いされている時の猫の心理
飼い主さんに猫吸いされている時にどう感じるかは、猫の性格やその時の気分によって異なります。猫の3つの心理をご紹介するので、愛猫の性格や猫吸いした時の態度をヒントにどれが当てはまっているか考えてみてくださいね!
1.嬉しい
猫が飼い主さんに甘えたい気分の時に猫吸いをした場合は、猫も「飼い主さんと触れ合えて嬉しい♪」と喜んでくれるのではないでしょうか。愛猫が猫吸いを喜んで受け入れてくれるようなら、スキンシップの一環として遠慮なく吸わせていただきましょう!
ただし長時間しつこく猫吸いを続けると、猫もストレスを感じて不機嫌になってしまいます。愛猫がイライラしている素振りを見せたら、すぐに猫吸いは終了にしましょう。
2.仕方ないから吸わせてあげよう
猫吸いされても特に嬉しいとは思わないけれど、抵抗するほど嫌なわけでもない…そういう猫もいるようです。
自分の匂いを吸うことで幸せを感じている飼い主さんの姿を見ると、猫も「まあ、仕方ないから吸わせてあげようかな」という気持ちになるのでしょう。感謝の気持ちを忘れず、愛猫の負担にならない程度に猫吸いを堪能してくださいね。
3.嫌だ!
猫は体を拘束されたりベタベタ触られたりするのが苦手な傾向があり、猫吸いされることを嫌がる猫もいます。またいつもは嫌がらない猫でも、機嫌が悪い時や気分が乗らない時には「嫌だ!」と抵抗することも珍しくありません。
猫が嫌がっているのに無理に猫吸いをすると、猫のストレスになるのでNGです。猫の気持ちを尊重せずに猫吸いを続けていると、飼い主さんと愛猫の信頼関係も壊れてしまうので気をつけてくださいね。
猫吸いの注意点
猫吸いは、猫のストレスにならない程度にすることはもちろん、人が猫から病気をうつされないように注意しなくてはなりません。特に子どもやお年寄りは、猫とのスキンシップで感染症になってしまうリスクが高く、重症化もしやすいので気をつけましょう。
回虫症やトキソプラズマ症といった寄生虫は、猫の排泄物に混じった寄生虫の卵が口に入ることで人にうつります。猫のお尻周りには排泄物が付着しやすいため、顔を近づけるのは危険です。
また猫が毛繕いをすることで、お尻以外の部分にも汚れが広がってしまうことがあります。排便後はお尻周りが汚れていないかチェックして、清潔な状態を維持するように心がけてください。
猫が皮膚真菌症や疥癬などの皮膚病に感染している場合は、触れただけでも人にうつるリスクがあります。愛猫の皮膚に異常がある時は、猫吸いをはじめとするスキンシップは避けて動物病院に連れて行きましょう。愛猫とのスキンシップを楽しむのは、治療を受けて症状が改善してからにしてくださいね。
猫が嫌がっているのに無理に猫吸いしようとすると、引っ掻かれたり噛みつかれたりするかもしれません。傷口から細菌が入って、猫ひっかき病やパスツレラ症になる可能性があるので要注意です。スキンシップの際に猫の気持ちを考えることは、猫のためだけでなく飼い主さんの安全のためにも重要なのです。
まとめ
猫吸いは、吸う側の飼い主さんが幸せな気持ちになれることはもちろん、吸われる側の愛猫も受け入れてくれていることが大切です。
飼い主さんは癒されるけれど、猫にとってはストレスになっているという場合には、猫吸いによるスキンシップは控えたほうがよいでしょう。「愛猫の匂いを堪能したい♡」という飼い主さんの気持ちよりも、「吸われたくない!」という猫の気持ちを優先してあげてくださいね。
また猫吸いをすることで、飼い主さんが病気になるリスクがあることを忘れてはいけません。どれほど愛猫が可愛くても、スキンシップは感染症や衛生面に注意しながら行いましょう。安全性を高めるためにも、猫に負担をかけないためにも、猫吸いはほどほどにしておくのがよさそうですね♪