猫が化粧水を舐めたがる理由
猫は、化粧水の香りや成分のせいで化粧水のついた手を舐めたがることがあるようです。
化粧水にはトレハロースやヒアルロン酸、油分などが含まれていて、猫によってはある成分の香りや味が好きなのかもしれません。
猫が化粧水を舐めるのには、他の理由も考えられます。
化粧水をつけた飼い主のにおいがいつもと違うため、戸惑っているとも考えらえるようです。いつもと違うそのにおいを取り除いて、いつものにおいに戻ってもらうために舐めるのかもしれません。
他には、飼い主の手が濡れているのが気になって水分を舐め取ってしまいたいから、などとも言われています。
猫が化粧水を舐めるリスク
猫が化粧品を舐めてしまうリスクには、化粧品に含まれる成分による胃腸炎や中毒などが挙げられます。
例えば、化粧水にアルコール（エタノール）やキシリトール、精油（エッセンシャルオイル）が含まれている場合、舐めてしまう量によっては猫に害が及ぶかもしれません。
猫はアルコールの分解が苦手で、アルコールを摂取すると中毒を起こす可能性があります。エッセンシャルオイルについては様々な意見がありますが、猫に摂取させない方が安心でしょう。
キシリトールは犬では中毒を起こすことが分かっていますが、猫ではどうなのかは分かっていないのが実情です。安全だとは分かっていない以上、摂取させないようにしましょう。
どれも、低い濃度で含まれている化粧水をひと舐めしただけでは問題ないかもしれませんが、たくさん舐めたり継続的に舐めたりすれば健康を害する恐れがあります。
猫に化粧水を舐めさせないようにする対策
中には飼い主が化粧水をつけるととたんにそばへ来て、化粧水のついた手をペロペロ舐めるという猫もいるようですね。化粧水をつけた後は、すぐに手を洗うのが安全です。
手だけではなく、顔まで舐めるという猫の場合は、顔を猫に近づけないようにするか猫が舐めても安全な成分の化粧水に替えるしかないでしょう。
化粧水の香りに反応して舐めたがる場合は、違う香りや無香料の化粧水を選ぶことで舐めなくなることもあります。
猫が手を舐めようとした時に、おもちゃで遊んであげたりおやつをあげたりして猫の気をそらし、舐めさせないようにすることもできます。
まとめ
猫が化粧水のついた手や顔をくまなく舐めるのをそのままにしておくのは、猫の身体に害を及ぼす危険性があります。化粧水をつけた手を舐めるのが習慣になっているなら、すぐにやめさせた方がいいでしょう。
化粧水以外にも、日焼け止めやハンドクリームを舐めたがる猫は多いようです。それらにも、猫にとって害になる成分が含まれていることがあります。
愛猫がよく飼い主の手や顔を舐める場合には、スキンケア用品は成分をよく確認して選び、できるだけ猫に舐められないよう気をつけましょう。