猫が知らんぷりをしたときの心理
1.今はそんな気分じゃない
飼い主さんがおもちゃを見せて「一緒に遊ぼうよ!」と誘ったときや、撫でようとしたときに愛猫に知らんぷりをされたら、それは「今はそんな気分じゃない」という意思表示です。猫は自分の意思をしっかり持っているので、いつでも飼い主さんの誘いに乗ってくれるわけではありません。
人間のように「気分じゃないけどつき合ってあげるか…」と相手に合わせることもなく、はっきりと「NO!」と伝えてくるところも猫の魅力のひとつではないでしょうか。
2.そっとしておいてほしい
愛猫がひとりでいたい気分のときに飼い主さんが構おうとすると、「そっとしておいてほしい」という気持ちを表すために知らんぷりをします。
野生時代の猫は群れで行動するのではなく、単独行動をしていました。つまり猫はもともとひとりでいることを好む傾向があり、たとえ飼い主さんのことが大好きでも24時間一緒にいたいと思っているわけではないのです。
人間がひとりでゆっくり過ごすとリフレッシュできるように、猫にもひとりの時間が必要だということを忘れないようにしましょう。
3.眠たい
猫は1日の半分以上を寝て過ごすほど、よく寝る動物です。うとうとしている愛猫の姿が可愛いからといって構おうとすると、「眠いんだから放っておいてよ…」と知らんぷりされてしまうことも多いでしょう。
眠たいときに無理に起こされると辛い気持ちは、飼い主さんにもわかりますよね。愛猫が眠ろうとしているときには、ゆっくり休ませてあげましょう。
4.他のことに夢中になっている
おもちゃや食べ物、外の景色、部屋に入り込んだ虫などに対して、猫は飼い主さんの存在を忘れるほど夢中になっていることがあります。愛猫が1つのことに集中しているときに話しかけても、気づかずに知らんぷりされてしまうのは仕方のないことなのです。
「聞こえていないのかな?」と思ってしつこく構うと、「邪魔しないでよ!」と怒られるかもしれないので気をつけましょう。
猫に知らんぷりをされたときはどう対応すべき?
愛猫に知らんぷりをされたときに、飼い主さんは寂しく感じたり悲しい気持ちになったりするかもしれません。しかし猫はそのときの気分を素直に態度に表しているだけで、決して飼い主さんのことが嫌いなわけではありません。「懐いてくれていないのかな?」などと心配しなくて大丈夫ですよ。
知らんぷりをされたということは、愛猫にとって飼い主さんに構ってもらいたいタイミングではなかったということです。愛猫の気持ちを尊重して、そっとしておいてあげましょう。猫が知らんぷりをしているのにしつこく構い続けると、猫のストレスになるうえに、信頼関係が損なわれてしまう可能性があるので注意が必要です。
猫が構ってもらいたいときには自分からアピールしてくるので、「遊ぼうよ!」「撫でて~♡」などとアピールされたときに思う存分甘えさせてあげてくださいね。
まとめ
猫は自分の気持ちを大切にし、飼い主さんにも隠すことなく気持ちを態度に表します。愛猫に知らんぷりをされたときにも、飼い主さんは「無視されるなんてショックだな…」「失礼な態度だ!」などと思わずに、「この気分屋でマイペースなところが可愛いんだよね♡」と肯定的に受け止めてあげたいですね。
猫とのスキンシップは、飼い主さんが猫に構いたいときではなく、猫が飼い主さんに構ってほしいタイミングで行うことがポイントです。知らんぷりをされたときにはしつこく構わず、愛猫のほうから甘えてきてくれるのを待ちましょう。
また知らんぷりをしているように見えるときでも、猫が軽くしっぽや耳を動かして「聞いてるよ~」と返事をしてくれていることもあります。これは「今は相手をするのは面倒だけれど、返事はしてあげよう」という猫なりの優しさなのです。小さな優しさが嬉しいですね♪