猫に『使ってはいけない言葉』4つ!使い続けたときのダメージとは…

猫に『使ってはいけない言葉』4つ!使い続けたときのダメージとは…

猫は人間の言葉に含まれた意味を理解できません。ただし、中には猫に対して使うときに注意が必要な言葉も存在します。今回は猫に言うことを避けたい言葉を紹介します。

SupervisorImage

記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

1.叱るときに名前を使う

怒る女性

猫を叱るとき、ついつい名前を叫んで注意してしまう方は多いはず。実はこれはNG行為。名前で叱り続けていると、猫は次第に自分の名前=怒られるときの言葉と勘違いするようになります。

長期間、猫の名前を呼んで叱り続けると、自分の名前に対して反応を示さなくなったり、呼ばれると警戒するようになったりする可能性が考えられます。

普段何気なく、猫がイタズラしたとき名前を呼んで注意する方もいるはずですが、この機会に名前で叱ることは控えましょう。

2.怒鳴り声をあげる

反省する猫

前提としてコラやダメという言葉自体は、猫に対しても問題ありません。猫がイタズラしたとき、コラと叱ることで、これをしたら怒られると理解させることに役立ちます。

ただし、叱る言葉を大声で怒鳴るように言うのはNG。猫にとって言葉に含まれた意味より声のトーンや高さ、大きさの方が重要です。低く大きな声だと、動物が威嚇するときに発する唸り声と勘違いさせ、怯えさせてしまう危険があります。

過剰になると、猫との信頼関係が損なわれてしまう懸念も想定されます。猫を叱るときは、短くシンプルにダメやコラと言いましょう。

高い声は過剰に興奮させてしまったり、褒められていると勘違いしてしまったりするかもしれないので、調整も必要です。

3.他ペットを褒める言葉

2匹の猫

多くの室内猫にとって、飼い主さんは母猫のような存在。そんな大切な飼い主さんが他のペットにばかり、かまってしまうのはあまり面白くありません。他のペットを褒める言葉ばかり言っていると、次第に嫉妬や不安からストレスを抱く恐れもあります。

猫にとってストレスは大敵。蓄積することで問題行動が増えたり、体調不良が現れたりもします。多頭飼育のご家庭や新しく家族を迎え入れられたお家の先住猫には、寂しがらないよう気を配ってあげましょう。

4.猫を否定する言葉

落ち込む猫

キライ、バカなど相手を否定する発言は、人間同士において非常に傷つく言葉です。それは猫に対しても同様。たとえ、意味そのものが通じなかったとしても、猫を否定する言葉は、飼い主さんのお世話や態度に悪影響をもたらします。猫に対する言動が雑になることで、この人は信頼できないと猫から警戒されるようになるかもしれません。

猫を飼うことは中々大変。理想と違ったことで、飼わなければよかったなどと呟く方もいます。そうした言葉も猫にとっては悲しい発言です。猫を飼うと決めたなら、責任をもって飼育するのは勿論、傷つけるような発言も控えましょう。

まとめ

落ち込む猫

どうせ猫には言葉が通じないからと、油断しがちですが中には注意したい言葉も存在します。特に存在を否定する冷たい言葉を使い続けると、お世話の質が低下するだけでなく飼い主さん自身が猫のことをキライになってしまう要因となります。

この機会に猫に対する言葉は慎重に選んで使うようにしましょう。

スポンサーリンク